「疲労時に視界が狭くなり、盲点が現れる。視神経の病気です。進行を止められない眼の疾患で、頭痛や吐き気などを伴い、最悪の場合‥失明に至ります。」
「ただ適切に治療していけば、進行を遅らせる事ができるから、一般的には失明までは心配しなくて大丈夫。モデル活動や日常生活は、問題なく送れるよ。」
「あの‥サッカーは?」
「‥趣味の範囲で、スポーツとしてなら問題はないけど、進行していく中で同じようにプレーを続けていくのは、正直難しいとは思う‥残念だけど、プロの道は厳しいと言わざるを得ない。」
…なんで、俺なんだよ…
「先生‥俺なにも‥悪いコトなんかしてないよ‥?サッカーで、世界一になりたいだけなんだ‥」
…なんで、奪うんだよ…
「おかしいよ‥こんなの‥嫌だよ‥俺‥」
…他には、何もいらないから…
「俺の夢‥返してよ。」
『ブルーロック』医師と雪宮の会話、そして、雪宮の言葉と脳内言葉です。

「癌」が、日本人の死因の1位である事は、誰もが知る所です。
現在の日本においては、2人に1人が「癌」になり、4人に1人が「癌」で死にます。
「癌」は、日本人の半分が罹患する「国民病」です。
「癌」死亡者が多くの先進国で減少しているのに対し、日本においては増加の一途を辿っています。
これは、日本の「癌」対策に、大きく欠けている点があるからです。
私は、その理由の1つに、日本人の「ヘルスリテラシー」の低さがあると考えています。
「癌」になる可能性を減らす第一歩目は「癌」の原因を知る事です。

1位:喫煙
2位:感染症
3位:飲酒
悲しい事に「癌」に最もなる可能性は「運」なのですが「運」を除くと、上記が「癌」になる原因のトップ3です。
①喫煙は、全ての癌において、原因の約3割を占めると考えられています。
「肺癌」の原因というイメージが強いですが、実はタバコに含まれる「発癌物質」が体内に取り込まれる事で「膀胱癌」「胃癌」等、様々な「癌」を引き起こしている事が発見されています。
タバコの副流煙にも多くの「発癌物質」が含まれている為、喫煙者のみならず、家族等、周囲の人が「癌」になる可能性も高めてしまいます。
私は、喫煙者の健康保険負担割合を5割に上げ、タバコの値段を現在の1箱500円から1箱2,000円程度に引き上げるべきであると考えています。
それだけ、喫煙者は医療費の負担に加味しているとともに、周囲の人の「癌」リスクまで上げているのです。
データだけを見ると、薬物以上に、医療費増加や周囲の人の健康リスクを害するのが、喫煙です。
②感染症が「癌」の原因であるという認識は、日本では浸透していません。
しかし「胃癌」の9割が「ピロリ菌」、「肝臓癌」の8割が「B・C型肝炎」です。
「子宮頸癌」においては、原因のほぼ100%が性交渉による「ヒトパピローマウイルス(HPV)」への感染により生じています。
ただ、現代は衛生環境が大幅に改善されてきている為、60代で半数が感染している「ピロリ菌」が、10代では5%しか感染していません。
これにより、日本においては、近い将来「胃癌」が大幅に減少する事が予測出来ます。
HPVに関しては、現在の小学校6年生~高校1年生までの女性だけではなく、男性へのワクチン接種も勧めるべきであると考えます。
男性も、HPVに感染した場合「咽頭癌」になる可能性があるからです。
③飲酒に関しては、適量なら「百薬の長」等と言われてきましたが、最新の研究では、飲まない方が「癌」になりにくい事がわかってきました。
とりわけ、飲酒をすると顔が赤くなる人は、深酒をすると「食道癌」のリスクが、50倍になってしまいます。
飲酒をすると、顔が赤くなる人は、中国北東部・朝鮮半島・日本にのみ分布がされており、民族特有のリスクであるとされています。
上記トップ3に加え、運動不足が「癌」の原因の根本にあります。
運動不足の人は「喫煙」「飲酒」をする人との相関関係が強いです。
毎日運動をしている人で「喫煙」「飲酒」をしている人が、少ない事は想像に難くありません。
毎日20分の運動をする事で、全ての「癌」になるリスクを30%減少させる事が出来ます。
また、座っている時間が長い人は「癌」を始め、様々な病気や死亡率を、大幅に上昇させる事がわかっています。
30分座り続けているだけで「血流速度」は、70%低下します。
所謂、血液ドロドロ状となり、血管が詰まりやすくなり「高血圧」「動脈硬化」が進行し「心筋梗塞」「狭心症」「脳梗塞」のリスクが高まります。
ユタ大学の研究によると、1時間ごとに2分の運動を行った場合、常に座り続けた人と比較し、死亡率が33%も減少するという研究結果が出ています。
このように「癌」の原因を知る事が出来れば、対策をする事が出来ます。
「運」ばかりはどうしようもありませんが「運」以外の事には、対策をする事が出来ます。
「癌」の原因に関して、知ろうとする日本人は少ないですが、間違った「癌」の常識を信じている日本人は多いです。
例えば、焦げている部分は食べない等‥。
この続きは、また後程。