あえて自分のタイミングではない時にパスを出す

 サッカーをしていると、パスを出すタイミングで、「こいつ、わかってるな。」と感じることがあります。その共感は、何にも増して、嬉しいものです。

 自分のタイミングではなく、相手が次のパスやシュートをしやすいタイミングでパスをする。極端に表現すれば、自分はフリーであっても、あえて相手のタイミングに合わせて、パスを出します。それが、ゴール、つまりチームの勝利に繋がるのであれば、それは正解です。

 サイドバックに、このようなタイプの選手がいると、チームは大変助かります。ジョルディアルバが、その典型でしょうか。ボールを持っていても、いなくても、アルバは自分のタイミングではなく、メッシのタイミングに合わせ、サッカーをしています。

 言うは易しで、これが非常に難しいものです。相手のタイミングに合わせていると、自分のリズムを失ってしまうからです。

 これは、仕事においても通ずる部分があると思います。

 「様々な人に合わせながらも、自分の個性を出していく。」

 これが最も難しい部分ではありますが、これを絶妙に出来、それを続けることが出来る人が仕事が出来る人であると思います。