…同じ行動でも、理解の度合いが変われば、見え方は変わる。江戸っ子らしい勝気さと、その奥にあるあたたかな情。一人の人物を多面的に描くことで登場人物への解像度は上がる…
『あかね噺』学問の脳内言葉です。
三成率いる西軍と、家康率いる東軍がぶつかった、日本史上最初で最後の天下分け目の戦、関ケ原。
江戸や駿河・尾張等から京都・大阪に向かうには、唯一山を越える必要のない関ケ原盆地を通るしか方法はありませんでした。
三成も家康が関ケ原盆地を通る事を想定し、陣を構えます。
当時の関ケ原は、交通の要所でした。
東海道だけではなく、加賀に続く北陸道、伊勢に続く伊勢街道等、関ケ原を拠点に日本各地に道が通じていました。
その証拠に、関ケ原の戦いから1,000年前。関ケ原に、関所が設けられています。
現在でも、東海道新幹線が関ケ原を通り、関東と関西を繋いでいます。
三成の親友であり、関ケ原において本気で戦った数少ない武将の1人、大谷吉継は、関所が築いた地の利を活かします。
1,000年前関所が作られた時から、当時の役人達は、関所の周辺を土塁で固め侵入者の侵入を防ぎ、関所に渡る橋も小さな橋1本しか作りませんでした。
この土塁と橋という地の利を活かし、東軍に数で劣る大谷隊は、開戦当初東軍を400m押し出しました。
関東と関西の語源を御存知でしょうか?
実は、関ケ原より東を関東、関ケ原より西を関西と呼ぶ事にし、その名称が現在でも使われているのです。
土地には①山②丘③低地④干拓地・埋立地等があります。
家を建てるには、どの土地が適しているでしょうか?
家を建てるには②丘が最も適しています。
丘には、台地・丘陵地・段丘等が挙げられます。
家を建てる時、その土地がどのような土地であるのかを知る事で、その土地の本当の価値を知る事が出来ます。
その手始めに、歴史を地政学と関連付けて、観ていく事をお勧めします。