「倒れねェ。やっぱり噂通りの能力を?」
「いかなる攻撃を受けても、炎と共に再生する‥あれが1番隊隊長・不死鳥マルコ。」
『ONEPIECE』マルコに相対した海軍の言葉です。
幸運=(行動×多様+洞察)×回復
現在の運の方程式です。
上記の方程式の中で、私が最も大切であると考えているのが「回復」です。
私達が運を掴もうと思ったら、その過程で必ず逆境に遭遇します。
幸運の発生率を上げる為には、行動の量と種類を増やす事が不可欠であり、行動の量と種類を増やせば、自ずと不運の量も増えていくからです。
①科学者マインドセット
②侵襲アクセプタンス
回復力を上げる為の方法、本日は②侵襲アクセプタンスを紹介します。
侵襲とは、挫折や失敗を味わった後に、あなたの脳内に自動的に浮かび上がってくる思考の事です。
‥あんな事を言って、友人に嫌われたのではないか?
‥こんなミスをしたら、同僚にバカにされる
‥自分は、いつも駄目な事ばかりしている
上記のように、ネガティブな思考が、勝手に思い浮かんでとまらない状態が侵襲です。
挫折や失敗を分析し、反省する事は、悪い事ではありません。
しかし、あまりに自分に厳し過ぎると、メンタルの悪化に繋がってしまいます。
事実、侵襲の回数が多い人程、過度な飲酒やドラッグに走りやすく、貯金の額も少なく、感情をコントロールする事が難しいとの報告は、昔から引きも切りません。
行き過ぎた反省が、自己破壊的な行動をもたらすのは間違いなく、何も対策を打たなければ、そこで人生のゲームオーバーが確定してしまいます。
ここで、侵襲対策トレーニングを紹介します。
①名言ワークアウト
②エビデンス法
③プラスマイナス法
①名言ワークアウトは、侵襲対策の中で、最も手軽なトレーニングです。
実践の方法は、非常にシンプルで、過去の偉人やアニメの名言等の中から、受容の大切さを示す名言に接するだけです。
ノースウエスタン大学の研究によれば、受容にまつわる名言を読んだ参加者は、大半が失敗を受け入れる精神が育ち、少しずつストレス耐性も高くなったというデータが出ています。
老子「自分を信じて他人を説得せず、自分に満足して他人の承認を求めず、自分を受け入れれば、世界が受け入れてくれるだろう」
『あかね噺』ひかる「だけど、自信が欲しかった。その覚悟の裏付けとなる強い自信が、自分を信じるために他者からの評価を求めた。私はバカだ。その時点で、自分を信じていないと気付きもしなかった」
『青ブタ』梓川咲太「別に、全人類に好かれるために生きているわけじゃないし。僕は、たった1人でもいいけどね。世界中に嫌われたとしても、その1人が必要としてくれていたら生きていける」
あなたも、自分の好きな名言を、見つけて下さい。
②エビデンス法は、脳内に湧き上がった批判的な思考について、具体的なエビデンスを探してみる方法です。
‥他人からの批判は、自分の良い所を完全に打ち消してしまうのだろうか?
‥この悪い状況は、自己批判の内容を証明する証拠や裏付けとして使えるだろうか?
たとえば、あなたが、仕事で重要なデータをなくしてしまい、上司から怒られたとしましょう。
この場面でエビデンス法を使うと「上司からの批判は当たり前だが、これで自分の良い面が全て台無しになったわけではない。事実、過去には上司から手際の良さを褒められた事もあったではないか」等という思考になります。
たった1つのミスだけで、自分の能力を判断出来るはずがないのです。
「私は、最悪の間違いで人を判断しません。」
『アベンジャーズ・エンドゲーム』ブラック・ウィドウの言葉です。
仮に、同じ失敗が続いたとしても、それであなたの長所や過去の実績まで、消える事はありません。
多くの自己批判は、特定の問題を大袈裟に拡大しただけに過ぎず、現実には正当な根拠を欠く事が、殆どです。
エビデンス法の質問には、そのような事実に気付かせてくれる働きがあります。
③プラスマイナス法では、学校又は仕事においてよく出来なかった事を3つ書き出す、その後、学校又は仕事においてよく出来た事を3つ書き出すような手順で進めます。
どのような人でも、人生の中で「よく出来なかった事」だけではなく「よく出来た事」も経験した事があるはずです。
それにも関わらず、侵襲の罠にハマった人は、自分の人生を失敗の連続のようの思い込みます。
禍福は糾える縄の如し
プラスマイナス法は「人生には、楽があれば、苦もある」というシンプルな事実を私達に教えてくれます。
いかなる攻撃を受けても、炎と共に再生する力。
私は、この能力が、最強の能力の1つであると感じています。