いつもなら家に直行して、すぐ飯があったから、ちゃんと考えたことなかった。今、何を食えばいい?

 

 …家までガマンか。昨日はガマンできなくて、ハンバーガー食っちゃったんだよな…

 …強豪校のメシってどんなだろ?月島はちゃんと食ったのかな。アイツ先輩居ないとすぐ残すからな…

 …家までバス・電車1時間とチャリンコ30分か‥コーチはいつもすぐ帰って飯食えって言うよな…

 

 …壊れた筋肉を飯食って修復する。そうやって筋肉がつく。そうやって強くなる…

 

 …俺の筋肉は、今まさに回復したがっている。いつもなら家に直行して、すぐ飯があったから、ちゃんと考えたことなかった。今、何を食えばいい?…

 『ハイキュー』日向の脳内言葉、鵜飼の言葉、そして、再び日向の脳内言葉です。

 

 

 人口1億2,600万人の日本において、腎臓病患者は1,480万人います。

 日本人の8,5人に1人が、腎臓病患者です。

 最早、腎臓病は糖尿病とともに、国民病と断言しても差し支えないでしょう。

 

 食事や生活様式が近代化するまでは、腎臓病は、生活習慣病に関わらない免疫や遺伝の異常によるものでした。

 しかし、摂取エネルギー・塩分・脂質等が過多となり、座りっぱなしの生活をする人が多い現代においては、生活習慣病や高血圧等をベースとする腎臓病になる人が増えています。

 

 食事に気を遣い、運動をし、しっかりとした睡眠を取る事とともに、腎臓の為に出来る事が、リンの過剰摂取を避ける事です。

 リンは、生命に必要な六代元素の1つであり、骨や細胞膜の成分であるとともに、細胞のエネルギー通貨であるATPにも含まれいる人体には欠かせない元素です。

 その一方、リンが身体に溜まり過ぎてしまうと、老化が進んでしまいます。

 食事によりリンを摂取すると、FGF23というホルモンが分泌されます。

 このホルモンが血液中を流れ、腎臓にあるFGF23受容体と結合すると「尿の中にリンを排泄しなさい」という指令を受け取る事が出来ます。

 リンの摂取量に応じて、適度に排泄を促して身体にリンが留まらないようにするシステムが、身体の中では働いているのです。

 

 リンをたくさん接種し過ぎると、腎臓は傷つき、ダメージを受けます。

 尿中のリン濃度が上がると、尿中にリン酸カルシウムの結晶が出現して、腎臓の尿細管を傷つけるのです。

 

 現代人の食生活は、リンの摂り過ぎとなっています。

 必要の倍以上のリンを、食品から接種しているだけではありません。

 食品から接種しているのに匹敵する量のリンを、食品添加物から知らないうちに接種しています。

 さらに悪い事い、食品中のリンの全てが身体の中に吸収されるわけではない事と比較し、食品添加物のリンは無機リンである為、100%身体に吸収されてしまいます。

 

 

 私は、食事を購入する時、10代の頃はカロリーを見て、20代の頃はタンパク質を見て、現代では食品添加物を見るようにしています。

 スーパーやコンビニ等で弁当やサンドイッチ、惣菜のラベルを見ると、添加物の中に、リン酸塩という物質が入っている事があります。

 これが、人工的に作られたリンです。

 

 食品中のリンの含有量は、タンパク質含有量に比例します。

 その為、食品からのリン摂取量を控える事は、現実的ではありません。

 それであれば、食品添加物からのリン摂取量を減らしていく事が有効です。

 

 

 塩分の摂り過ぎが血圧を上げる事は、常識となりました。

 しかし、リンの摂り過ぎが腎臓に悪い事は、ほとんど知られていません。

 

 慢性腎臓病・腎不全に対して使われている医療費は、医療費全体の2割を占めます。

 人工透析をしている病院が、送迎車まで用意出来るのは、人工透析患者を受け入れる事が、儲かるからです。

 人工透析患者を1人受け入れるだけで、病院は1年間で500万円の売上を確保する事が出来ます。

 その財源は、私達の給与から知らぬ間に天引きされている健康保険料から取られています。

 食品添加物からのリン摂取を控える事は、持続可能な医療の為にも、不可欠となります。