かんぽ生命と同商品を販売している日本郵政は、8月末まで保険商品販売を自粛することを発表しました。
理由は、不適切な保険営業です。
数種類の記事を見ると、保険ノルマ達成の為に、営業員が顧客に必要な情報を伝えることをせず、営業成績を維持しようとした結果であるようです。
ここで、日本郵政のノルマを課すやり方に対し、批判をするのは簡単です。
しかし、経営者からすれば、ノルマを課し、達成してもらわないことには会社の存続が危うくなります。
そもそも、ノルマ等なくとも、自身でノルマ以上の結果を出し続けることができるような人は、そのような場所で働いていません。
普通に仕事をしている人達に対し、結果を求めるのであれば、ノルマという方法を与えるしかない部分もあります。
問題は、日本郵政の保険商品のパフォーマンスの低さです。
貯蓄商品であるはずの終身保険や学資保険等は返礼率が100%を割り、医療保険等の費用対効果も著しく低いです。
保険に詳しい人達の中では、日本郵政の保険商品がワーストであることは、承知の事実です。
そもそも、100%以下の返礼率の商品を貯蓄目的と謳っていることが虚偽ではないでしょうか。
日本郵政の保険販売のターゲットは、高齢者であり、高齢者のほとんどは自身が加入している保険内容等、理解していません。
そこに、つけこみ、魅力的な商品開発を怠ってきた日本郵政の企業努力怠慢にこそ、今回の問題の発端があるように思います。
日本郵政には、表面上の反省ではなく、根本的な解決に向けて、舵をきってほしいものです。