このお金は、ボクの信用です

 

 「このお金は、ボクの信用です。」

 『インベスターZ』財前の言葉です。

お金とは信用である(『インベスターZ』第128話)|ドラゴン桜(三田紀房)公式note

  

  ★お金持ちは、悪い事をしている

  ★お金を稼ぐには、人生の色々なものを犠牲にしなければならない

  ★お金の話を、人にしてはいけない

 

 

 世の中、特に日本においては、お金を稼ぐ事に対して、生理的な嫌悪感を示す人がいます。

 残念ながら、上記のような世界観を持っている人は、お金を多く稼ぐ事は、出来ません。

 

 なぜなら、本人自身が、お金を稼ぐ事を心のどこかで、拒否しているからです。

 本人がお金を多く稼ぎたくないと思っているのだから、お金を多く稼げるはずがありません。

 

 

 私自身も、大学生になる前までは、お金は汚いものであるとは思っていないものの、お金よりも大切な事があると信じていました。

 しかし、大学生になり、家庭教師等、様々なバイトをするようになり、お金を稼ぎ始めると、自分がどれだけ稼ぐ事が出来ているのかとお金の計算をする事が、とても楽しくなり、それ以降は「お金を稼ぐ」事を目的とし、現在まで仕事を続けています。

 

 

 世界史を振り返ると、ヨーロッパにおいても、お金を扱う事は、汚い仕事であるとされてきました。

 日本史においても、江戸時代、お金を扱う商人は「士農工商」という身分制度の中で、1番下に置かれていました。

 ただ、世界史や日本史を教科書以上に深く学んでいくと、戦国時代においても、幕末においても、お金のある商人が、大名や維新志士を支えていた事が、理解出来ます。

 裏を返せば、最も力のある商人を、敢えて1番下に置く事で、バランスを保っていた、否、特権階級であり、大名以上の力を持つ事も可能な商人を必要以上に増やさないように規制していたとも捉える事が出来ます。

 

 

 

  ★お金は、きれいですか?それとも、汚いですか?

 

 投資教育を実践している教師が、500人の中学生・高校生に上記の質問をしました。

 すると、8割の中学生・高校生が「汚い。」という返答をしました。

 

 本人に、そのような意識がなかったとしても、心の奥底でお金を嫌悪していたら、それだ暗示効果となってしまいます。

 その暗示効果が、お金を稼がないような行動を取ってしまう制約と、お金を稼ぐ事は悪い事であるという誓約で、自分自身を縛ってしまうのです。

制約と誓約」から考えるセブンルール|北村和久(きゃず)|事業創造デザイナー

 

 お金を稼ぐ事を無意識のうちに、拒否している人は、どのような行動を取るでしょうか?

 

  ★仕事に、全力で取り組まない

  ★ビジネスチャンスがあっても、飛び込まない

  ★新しいチャレンジをせずに、言われた事だけをやる

 

 本人に、そのつもりはなくても、お金を稼ぐ事を無意識のうちに拒否している人は、上記のような行動を取ってしまいます。

 

 

 ブレーメン国際大学のイェンス・フォルスターは、髪の毛の色が様々な女性80人を集めて、知能テストを受けて貰うという実験をしました。

 

  ★金髪女性は、バカだ

 

 80人のうち、40人には、事前に上記の文章を読んで貰いました。

 すると、上記の文章を読んだ金髪女性は、IQがかなり低い結果となりました。

 

 

 少しの暗示であっても、私達の意識や行動に、大きな影響を与えるのです。

 お金持ちになりたいのなら、お金を稼ぐ事に対して、ポジティブな世界観を持つ必要があります。

 

 懸命に働く事は良い事であり、その結果として、人より多くのお金を稼ぐ事も、当然良い事なのです。

 

 「ズルい奴程、お金を稼ぐ。」等という世界観を持っていると、お金を稼がない事で「私は、ズルい人間ではない。」という事を証明しようとしてしまう性質が、人間にはあります。

 お金を稼ぎたい、否、子どもに将来お金で苦労をしてほしくないと願うのであれば、まずは、お金に対してポジティブな信念を持つ事が、何よりも大切です。