私の中で、ロナウジーニョやバッジオ、ベルカンプのベストゴールはあります。
しかし、メッシのベストゴールはありません。その理由は、ベストゴールが多すぎて、選ぶことが出来ないからです。メッシのゴールシーンは、ニュースで天気予報を見るかの如く、当たり前の日常になっています。それは、記憶だけではなく、記録にも裏付けられています。
メッシがバルサで10番を着るようになった08/09シーズンから19/20シーズンまで、653試合出場し、603得点を挙げています。驚異的な記録であり、19/20シーズンも、リーガ25得点20アシストで、当たり前のように得点王とアシスト王を獲得しています。
キングカズは、同じ期間で、194試合出場し、14得点です。最近数シーズンは、試合出場もしていません。
また、日本でスターのように扱われている大谷翔平は、18年にメジャー挑戦をしてから、10試合しか投手として出場していません。10試合出場し、4勝です。
これらの記録からも、バルサというよりも、ここ10数年間のフットボールそのものがメッシであると表現をしても過言ではありません。バルサのコンセプトは、クラブ以上の存在ですが、良くも悪くも、その存在はバルサではなく、メッシになっています。
奇しくも、フットボールのトレンドは、メッシとロナウドの10年が経過した後、それに代わるビックスターではなく、スターもチームの一員として戦術理解の下チームの為に走るものへと変化しています。
メッシをプレミアやセリエA等で観たい気持ちもありますし、バルサのバンディエラとして選手生活を幸せに終了して欲しい気持ちにもなります。
移籍するにしても、残留するにしても、世界一の選手らしく、世界中を騒がしてほしいです。
その一方、本人はこの騒動すらあまり興味がなく、趣味の昼寝をしている気もしますが・・・。