この最悪の未来を予測できなかったのは、お前の過信だ‥いつもの様に高笑いしながら、次の手でも考えてろーだが、おれ達はお前の笑みが長く続くほど予想通りには動かない

 

 「いつまでもそのイスに座っていられると思うなお前ら。聞こえてんだろ?ジョーカー。」

 「ヴェルゴは、もう終わりだ。お前は最も重要な部下を失う。シーザーは、麦わら屋が仕留めるーつまりSADも全て失うーこの最悪の未来を予測できなかったのは、お前の過信だ…いつもの様に高笑いしながら、次の手でも考えてろーだが、おれ達はお前の笑みが長く続くほど予想通りには動かない。」

 『ONEPIECE』ローの言葉です。

 

 

 A型の人は几帳面で、B型の人は好奇心旺盛、O型の人はマイペース等、人の性格と血液型には関係があると言われる事は多いです。

 しかし、性格と血液型との関係に、科学的根拠はありません。

 

 その事実を聞いても、尚A型の人は几帳面に思えてしまう人もいるでしょう。

 そう思ってしまう原因の1つに「確証バイアス」があります。

 確証バイアスとは、自分の仮説や信念を一致する情報ばかりに注目し、それ以外の情報を無視しやすい傾向の事です。

 

 たとえば「A型の人は几帳面」と思い込んでいる人は、A型の人の几帳面な行動ばかりに注目し、大雑把な行動には注意を払わない傾向があります。

 その結果「A型の人はやはり几帳面だ」と思ってしまうのです。

 

 

 社会心理学者スナイダーが行った確証バイアスに関する実験があります。

 実験の参加者は、別室で待っている初対面の人にインタビューをして、その人の性格を判断するように指示されます。

 その際、参加者には事前情報として、外向的な人の性格的特徴、若しくは内向的な人の性格的特徴が書かれたカードが渡されました。

 

 すると、参加者はインタビューにおいて、カードに書かれた情報と一致する答えを引き出すような質問を多くしました。

 外向的な人の性格特徴を渡された参加者は、外向的な質問をする回数が7,67回、一方、内向的な質問をする回数は2,47回でした。

 内向的な人の性格特徴を渡された参加者は、内向的な質問をする回数が5,60回、一方外向的な質問をする回数は、4,33回でした。

 

 このように、渡されたカードに記載されている内容に沿った質問ばかりを選ぶのも、確証バイアスがある為です。

 

 

 私達は、日々の生活や仕事において、物事を素早く、効率的に判断する必要があります。

 この為、確証バイアスは生きていく上で必要な能力であるともいえます。

 しかし、仮説の真偽を正しく判断する為には、仮説に一致する情報ばかりでなく、仮説に反する情報にも目を向けなければなりません。

 日頃から、自分の判断が、確証バイアスの影響を受けていないか注意する必要があります。

 

 

 「頂上戦争から2年…誰が何を動かした?お前は平静を守っただけ。白ひげは、時代にケジメをつけただけ。海軍本部は、新戦力を整えた。大物達も仕掛けなかったーまるで準備をするかの様に…あの戦争は序章にすぎない。お前がいつも言ってたな。手に負えねェうねりと共に…豪傑共の新時代がやって来る…歯車を壊したぞ。もう誰も引き返せねェ。」

 『ONEPIECE』ローの言葉です。