全盛期のメッシとロナウド。
MCUにおける『アイアンマン』『キャプテンアメリカ』『マイティソー』『ハルク』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から繋がる『アベンジャーズ』
『ONEPIECE』『ハイキュー』『僕のヒーローアカデミア』『呪術廻戦』『チェンソーマン』『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』『ブラッククローバー』『食戟のソーマ』が同時連載されていたJUMP。
2010年代を生きてきた私達は、これらの目撃者となる贅沢な時代を生きてきました。
「信長・秀吉・家康が社長の会社があったとして、もし誰かの息子がどこかに就職したらいいか相談を受けたら、僕なら信長でも秀吉でもない、やっぱり家康の会社に就職するように言うよ。」
司馬遼太郎の言葉です。
信長は、危険過ぎる。
秀吉は、気まぐれが過ぎる。
家康は、小言はいうが、扱いは平等に見える。
私達、日本人は、上記3人の役者を、比較し、同じ舞台に立たせる事が出来るという幸福を味わう事が出来ます。
信長は、経済に着目します。
琵琶湖の水運・貿易都市である堺を押さえます。
拠点である点は自らが独占し、面の支配は秀吉・光秀・勝家らの方面司令官に任せます。
宣教者達の情報も集め、海外進出のビジョンまで持ち合わせていました。
しかし、信長は裏切られる事が多いです。
信長は、部下に対する配慮が足りませんでした。
否、天才にそこまで求めるのは、違う気もしますが‥。
また、良い思いをさせているのだから、裏切るはずがないと思っている節もあります。
信長は、秀吉と光秀を評価しますが、決して感謝をする事はありません。
…呼吸する時、2つの鼻の孔の有難みを人は意識しないように、信長はこの2人の有難みを意識しない…
鼻の孔と言われたら光秀は憤激するかもしれませんが、秀吉であれば鼻の孔を大きく拡げ、信長を喜ばせようとするでしょう。
信長が殺されるまでの秀吉は、明るく陽気です。
私であれば「誰の部下になりたいか?」と問われたら「信長が殺される前の秀吉。」と答えます。
しかし、信長死後の秀吉は、欲深く、残虐性が目立つようになってきました。
人が変わったかのように、戦とは関係なく、人を殺していきます。
また、秀吉には、信長のようなビジョンはありませんでした。
低い身分の出身で、間違いなく日本史上1番の出世物語の主人公ですが、だからといって民政に努力したわけではありませんでした。
災害を防ぐ街作りや新田開発は、ほとんどしません。
この点は、家康と大きく異なる部分です。
生まれ持った性格なのか、子ども時代の苦労がそうさせたのか、上記2人を洞察しての事なのか、家康には部下に対する配慮がありました。
天下に近づいた時ですら、部下が苦言や反対意見を伝える事もありました。
また、気に入らなければ腹を切るという覚悟を持った頑固な部下も多かったです。
信長では何も言えず、秀吉では部下の実績ではなく自身に優しい言葉を掛ける部下を重宝してしまう。
その点、家康は、信長同様の実績重視の思考を持つ傍ら、部下の意見も聞く姿勢を持つ等、バランスが取れたトップでした。
人を観察する時、対象者を信長・秀吉・家康に分けて考えてみると、面白く、定義がある分、ただの個人の感想よりも洞察力を磨く事が出来ます。
三英傑を比較する事が出来るという幸運を活かさない手は、ありません。