こんなに何もない町で、他人同士が牽制しあって監視しあって足を引っ張りあって、気持ちが悪いんだよ。その気持ち悪さをそれが普通とばかりに、当たり前のように受け入れている人達に腹が立つ。この町は10年後も20年後も、きっとずっと変わらない

2022/10/10

 

　「クラスの話題は、いつもそこに居ない人の陰口だった。小さい町だったから、何かあると噂はすぐに脱却されて広まった。友達との通話で夜更かしした次の日、隣の家のおばさんに、優愛ちゃん昨日は遅くまで部屋の明かりがついていたけど勉強してたの？なんて聞かれた時には吐き気がした。町は窮屈で、いつも湿っぽい。いる人も皆、陰気臭くて大嫌いだった。」

　「早く大人になりたい。この間遊びに行った東京では、この町ではあり得ないほど、たくさんの人が居て、皆、自由に生きてるように見えた。高校を卒業したら、絶対こんな町出てやるって、そう思った。」

　『明日、私は誰かの彼女』優愛の脳内言葉です。

 

 

　流動性の少ない場所、地方の町、学校や病院、会社等においては、いじめが必ず起こります。

 

　人は、多くの人と異なる行動を取る人を見ると危機感を感じます。

　その危機感が不安感に変換され、不安感がストレスとなり、現状を維持する為に、多くの人と異なる行動を取る人を排除しようとします。

 

　日本人には、この感覚を持つ人が多く、時代の変化とともに、少しずつこの傾向は減少こそされど、この感覚がなくなる事はないと思います。

　解決方法は、東京に出る。つまり、多くの人と異なる行動を取る人がいる事が不思議ではない場所。その場所とは、流動性の高い場所です。

 

 

　「こんなに何もない町で、他人同士が牽制しあって監視しあって、足を引っ張りあって、気持ちが悪いんだよ。その気持ち悪さを、それが普通とばかりに、当たり前のように受け入れている人達に腹が立つ。この町は10年後も20年後も、きっとずっと変わらない。」

　『明日、私は誰かの彼女』再び優愛の脳内言葉です。

 

　『進撃の巨人』然り、『呪術廻戦』然り、『明日、私は誰かの彼女』然り、現在ヒットしている作品には、小さな町から飛び出したいという欲求が原動力にあります。