…死してなおその体屈する事なくー頭部半分を失うも、敵を薙ぎ倒すその姿、まさに怪物。この戦闘によって受けた刀傷実にー二百六十と七太刀、受けた銃弾百と五十二発ー受けた砲弾四十と六発ーさりとてーその誇り高き後ろ姿には…あるいはその海賊人生に、一切の逃げ傷なし…
『ONEPIECE』白ひげを称える言葉です。
白ひげ・レイリー・カイドウ・ビッグマム・ガープ…
私が『ONEPIECE』を好きな理由の1つに、強いジジイやババアが数多く出てくる事です。
エイジズムという言葉があります。
これは、老化に対するネガティブな印象の事を指します。
高齢者は社会的な弱者・歳を取ると身体にも脳にもガタがくる・老けた人は頑固等という否定的なイメージは、全てエイジズムの一種です。
さらに、世間が高齢者を弱者として見るケースだけではなく、高齢者自身が自己を卑下したり、周囲が高齢者を過保護に扱ってしまうようなケースも多いです。
そのような一面がある事も事実ですし、頑固では片付けられない位迷惑な高齢者がいる事も事実です。
それでも、加齢に対する印象の良し悪しは、私達の若さと寿命に大きなインパクトを持ちます。
イェール大学が4,765人の男女を追跡調査した研究おいて、被験者を4年間追跡し、年齢を重ねても認知症を発症しにくい人達の特徴を調べました。
結果は、年齢を重ねる事に関して、経験豊富・思慮深い等という前向きなイメージを持つ人は、49,8%も認知症の発症率が低い傾向にありました。
この数値は、運動や食習慣、人間関係に匹敵する程の数値です。
カリアリ大学が100歳以上の高齢者が多く住むサルデーニャ島に住む100歳以上の高齢者を調べた研究でも、面白いデータが得られました。
サルデーニャ島では、高齢者を貴重な知識を伝えてくれる媒介者として捉えており、親戚や隣人は積極的に高齢者にアプローチをし、毎日のように若者が高齢者と触れ合うチャンスを作ろうとしていたのです。
サルデーニャ島には、エイジズムがほとんど存在せず、高齢者は年齢を重ねても、家族の中心的な役割として尊敬を受け続けます。
これこそが、世界有数の長寿エリアを作り出した要因の1つだったのです。
私達の思考は、長年の暮らしで身について生活習慣病のようなものです。
この思考を柔軟にしていく為には、新しい事に挑戦し、思考を柔軟にしていくトレーニングをしていく必要があります。
若さを保ち、寿命を延ばせるのであれば、私は喜んでトレーニングを行っていきますが、あなはどうでしょうか?