「平和を知らねェ子供共(ガキドモ)と、戦争を知らねェ子供共(ガキドモ)との価値観は、違う!!」
「頂点に立つ者が、善悪を塗り替える!!今、この場所こそ中立だ!!正義は勝つって!?そりゃあそうだろ。勝者だけが正義だ!!」
『ONEPIECE』ドフィの言葉です。
私は、最近、学校で習う、否、学校で教師が言う言葉の殆どは「洗脳」ではないかと感じています。
その証拠として、高校生のなりたい職業ランキングの1位の公務員の方と話をしていると「私が決めたわけではないので」等と主体性がなく、主張する意見にデータや定義等の裏付けはなく「これが良さそうなので」「皆で決めた事なので」等という「道徳正論ウイルス」に重度感染している事や皆が言っている事が正しいという、みっちりと幼い頃から「洗脳」を受けてきたんだなと強く感じてしまいます。
公務員になる理由は「安定」を求めるからです。
これも学校では教えてくれませんが、綺麗事を抜きにすれば「安定」=「退屈」なのです。
学校で「洗脳」を受け続けた子ども達の殆どは、やりたい事がありません。
高校3年生になり進路を決める段階となり、教師から突然「やりたい事は何ですか?」等と聞かれても、答えられるわけがありません。
否、幼少期にはやりたい事で溢れていた彼ら彼女らの、そのやりたいという気持ちに蓋をしめ、特性を押し殺すような教育をし続けてきたのは、学校です。
「皆と同じように」という「洗脳」をし続けてきたのは、他の誰でもない学校であるにも関わらず、そんな無責任な質問を、学校がする事自体おかしな話です。
やりたい事がない子ども達は、公務員・医療関係者・大企業の会社員を目指しがちです。
これは学校で「洗脳」を受け続けてきた為です。
目立ち過ぎないように、皆と同じように、自分の意見を言わないようにと「洗脳」を受け続ければ「安定」を求めるようになります。
勿論、親や教師も、公務員・医療関係者・大企業の会社員になろうとする子どもを後押しします。
学校教育の中で自分の意見を言えなくするように「洗脳」されてきた子ども達が、その親や教師の期待を断る事が出来ない、または、自分の頭で考え行動し失敗を繰り返しながらも自分の答えを探し続ける事が出来ないのは、仕方ない部分も多いのではないでしょうか。
私は、公務員・医療関係者・大企業の会社員が、悪いと主張をしたいわけではありません。
なりたい理由があり、その仕事を通じてなりたい自分があるのであれば、目指すべきです。
しかし、他になりたい仕事もないからという消去法で、上記の仕事を選択しているのであれば、問題です。
「安定」を重視する「洗脳教育」を受ける事により、自分で考える事も行動する事も、失敗を経験する事も出来ない人間が出来てしまいます。
勿論、国にとっては、自分で考え行動し失敗を経験する人間よりも、国や会社に文句を言わずに、黙って働き続ける人間が多い方がコントロールしやすいというのが本音です。
ただ、それは現在という視点でのみで考える事であり、国にとっても未来という視点で考えた場合、若い世代の多くが、公務員・医療関係者になる事はプラスになりません。
地方に行ったら、高齢者ばかりです。
病院に行ったら、高齢者ばかりです。
私自身、高齢者を相手にケアマネジャーの仕事を仕事の1つとしている立場ではありますが、綺麗事を抜きに、日本の未来の事を真剣に考えるのであれば、公務員や医療関係者として働くという事は、未来ある若者の「能力」や「時間」を未来の高齢者に投資をしていると捉える事が出来ます。
このような主張をすると怒り心頭になる人が現れますが、私は、高齢者=悪と言っているわけではありません。
高齢者の事が嫌いと言っているわけでもありません。
私の好き嫌いではなく、現在の日本の現状を虚心坦懐に見つめる中で、私自身が導き出した、私の意見です。
自分の意見と違う=自分の敵と感じるような世界観も、日本の「洗脳教育」の賜物です。
実は、多くの国民が持っている「安定思考」が、その人の人生を退屈なものにしているだけではなく、日本という国の国力をも低下させているのです。
しかし、日本の国民の9割程度が上記のような人間ですし、あなたが子どもの頃、周りにいた親や教師・友人等も、そのような人間だったのではないでしょうか?
そんな環境の中、幼き子どもが1人、立ち向かう事は、困難です。
「安定」を求める思考が、強化されるのは、寧ろ自然な事です。
「安定思考」がどんどん強化されると、視野はどんどん狭くなり、あなたの未来も狭くなってしまいます。
そんな人生を変えるには、何が必要でしょうか?
私は「環境」を変える事だと考えています。
高校を卒業したら1人暮らしを始める事・20代の時には転職を経験しそれに伴い違う都市で働く・海外国内問わず様々な場所に旅行に行く。
まずは「移動」する事。
「移動」する事で、見える景色が変わっていきます。
「洗脳教育」の歴史では、稲作を始めた弥生時代に「定住」する事で、人々の生活は発展してきたと習います。
しかし「定住」は「洗脳教育」の始まりでもあったのです。
日本列島に「稲作」が導入された事で、人々は「定住生活」をするようになりました。
これにより、土地や収穫物をめぐる戦争が始まり、貧富の差が発生します。
そして「支配する者」と「支配される者」に分けられるようになってきます。
現在、私達が学んでいる歴史とは、弥生時代以降の「支配する者」に都合の良い歴史なのです。
偶然か必然か、現在『ONEPIECE』において、世界最高の頭脳が「支配する者」に都合の良い歴史に立ち向かっています。
若しかしたら『ONEPIECE』とは「洗脳教育」からの解放を、私達に届けているのかもしれません。
それこそが、ロジャーが今の時代を生きる者達に遺した宝なのかもしれません。