ただ、僕から言わせれば、行き過ぎた正義感は、悪よりたちが悪いけどね

 

 「マジでこいつ殺連(さつれん)潰す気なんやろか。」

 「殺連なくなったら‥どうしよう‥無職‥?」

 「お前、呑気やな~。」

 

 「もしそうなったら、日本も終わるだろうねー。」

 「犯罪者で溢れ返るやろなー。」

 「警察は‥?」

 

 「日本の警察の検挙率なんた、3割いったらいいほうやねん。」

 「ま~それあくまで警察が把握してる事件の割合だから。実質1割切ってるだろうね~。」

 「残りの9割の犯罪者を、私たちが殺してるってこと‥?」

 「まぁ犯罪者だけやないけどな~依頼あったら、殺すし。」

 「じゃあ私、正義のみかたなんだ‥。」

 

 「それはちがうよ~。殺しに正義も悪もないよ。」

 「ただ、僕から言わせればー行き過ぎた正義感は、悪よりたちが悪いけどね。」

 

サカモトデイズ】ただ僕から言わせればー行き過ぎた正義感は悪よりたちが悪いけどね|名言名鑑

 

  『SAKAMOTO DAYS』神々廻・大佛・南雲の会話、そして、南雲の言葉です。

 

 

  ♦矛盾を受け入れる

 

 努力をしなくても、何となく生きていく事が出来る日本人は「自分に甘く、他人に厳しい人」で溢れています。

 

  ★あの発言、今ならアウトだろ

  ☆10年前のこの言葉は、パワハラだ

  ★こないだは反対していたのに、今は賛成している

 

 過去の言動を引っ張り出し、現在の状況に当てはめ、矛盾を指摘する人を、よく見かけます。

 しかも、その行為が、あたかも正義であるかのように、扱われます。

 

 

 人は、時間の経過とともに、考えを変えるのが、自然な姿です。

 その為、意見だって、コロコロ変わるのは、当然です。

 それにも関わらず、何故過去と同じ考えを持ち続けないと、いけないのでしょうか?

 

 この矛盾を許さない姿勢が、日本の、否、学校や会社といったあなたが所属する組織の閉塞感を生み出しています。

 

 

  ★意思決定は、怖い

  ☆言わぬが花

 

 

 その結果、生み出された世界観が、上記のような世界観です。

 このような世界観では、失敗という経験を得る事も、成長する事も、実績を出す事も、困難である事は、誰もが理解出来るのではないでしょうか?

 

 

 常に、正しい人は、いません。

 誰でも、間違いをします。

 勘違いも、します。

 正義感により、矛盾を指摘するような態度は、人を委縮させるだけです。

 

 

 

 「ちなみに俺のりおりおは、元気だよ。一週間くらい電話も無視されてるけど。」

 「ちょっと付き合いで、ほかの店に行っただけで、謝罪もガン無視ってひどくない?」

 

 「もう一回謝ったら、どうすか?」

 「そう思うじゃん?」

 

  ☆謝罪が早すぎた場合:謝れば済むと思ってるでしょ。むかつく

  ★謝罪が遅すぎた場合:謝ってこないのありえない。むかつく

 

 「りおりおマイスターの俺には、わかる。まだ早い。いま追い謝罪すれば、怒りに火を注ぐだけなのだ。」

 「結構タイミングシビアなんすね。」

 「りおりおの攻略は、トライ&エラーの繰り返しよ。」

 「へー。」

 

山田くんとLv999の恋をする 第52話② 無料漫画詳細 - 無料コミック Comic Top

 

  『山田くんとLV999の恋をする』谷と山田の会話です。

 

 

 

  ♦仮説と検証を繰り返す

 

 私が、介護・医療で働く人に対し、カウンセリング・スーパービジョン等をしている時に、よく使う言葉があります。

 

  ☆「それは○○さんの仮説ですか?」

  ★「その仮説は、検証されましたか?」

 

 介護・医療で働く人の殆どが「○○さんは、〇〇だから」という世界観により、反射的に動くという事を繰り返している事が多いです。

 ただ、その「仮説」を検証しない事には、同じ事を繰り返すだけになってしまいます。

 

 

 科学の世界では、全てが「仮説」です。

 「その仮説が100%正しい事等ないが、その仮説を検証していく中で、精度を上げていく」という世界観が、科学の世界のベースにあります。

 「仮説」を「検証」した結果、それが間違っていたとしても、それは寧ろポジティブな事なのです。

 

 

 たとえば、部屋探しを例に考えてみます。

 1度でも実家を出て、部屋探しをした事があるのであれば、理解出来ると思いますが、100%満足出来る部屋を探していると、いつまで経っても、住む場所は決められません。

 まずは、家賃なのか、立地なのか、広さなのか、優先すべき事を洗い出して、その最低条件を満たす部屋に住みます。

 その後に、より条件の良い部屋を見つけたら、その時に、引越しをすればいいのです。

 

 実家を1度も出る事なく、人生で1度も引越しを経験した事がない人は「最初から、一生住める部屋を探せばいいのに。」と言います。

 そんな事が不可能なのは、1度でも実家を出て、引越しを経験した事がある人であれば、誰もが理解出来ます。

 

 

 

 「今後のために、お前も覚えておけな。彼女怒らせたときとか、機嫌を損ねたときなどにだな‥。」

 「あんまないっすけどねぇ‥。」

 「それは、お前が無神経だから、気付いてないだけだぞ。」

 

 「よーく観察してみろよ。なんか元気ないときとかあるだろうが。」

 「たまにあるけど‥聞いてもなんでもないって言うし。」

 「女子のなんでもないが、なんでもなかったなんて有史以来一度でもあった?」

 

 「まったくお前は、なんにもわかっちゃいない。全然だめだ。ちょっと待ってろ。」

 …俺、そんな無神経かな…

 

山田くんとLv999の恋をする 第52話② 無料漫画詳細 - 無料コミック Comic Top

 

  『山田くんとLV999の恋をする』谷と山田の会話です。

 

 

 

  ♦人は間違えるのが、当たり前

 

 人は、間違えます。

 ミスをする事が、当たり前なのです。

 これは、どんなに経験を積んでも、同じです。

 

 間違えたり、失敗をする確率は下がるかもしれませんが、それでも、いつか間違えたり、失敗をする事は、確実です。

 そういう時には、どうしたらよいでしょうか?

 

 この続きは、また後程。