…自信が欲しかった。何十年とキャリアを重ねたベテランですら、オーディションで役を勝ち取る声優の世界。負ける気はなか。この世界で戦い続ける覚悟だってある…
…だけど、自信が欲しかった。その覚悟の裏付けになる強い自信が。自分を信じるために他者からの評価を求めた。私はバカだ。その時点で、自分を信じていないと気付きもしなかった…
「演者としての能力の高さに、たいへん驚かされました。」
…だから、喜んでしまった。私は、まだ評価の土俵にすら上がってないと知らずに…
『あかね噺』阿良川ひかるの脳内言葉、阿良川一生の言葉、そして、再び阿良川ひかるの脳内言葉です。
2017年国立青少年教育振興機構が、高校生を対象に「自分は価値のある人だと思いますか?」と質問をするという調査を実施しました。
この質問に対し、アメリカの高校生は84%がYESと答えました。
しかし、日本の高校生は45%しかYESと答えませんでした。
昨今「自己抗肯定感が大切」であると叫ばれ、自己啓発本等では自己肯定感という言葉が多く並んでいます。
しかし、多くの人が考えている自己肯定感は、間違っている事が多いです。
多くの人が考えている自己肯定感とは、条件付きの自己肯定感であるからです。
成績優秀・出身校・所属している会社等、いずれかを満たしている人は、自己肯定感が高い傾向にあります。
しかし、その自己肯定感は、条件付きです。
いつか成績優秀でなくなったら?大人になっても出身校を自慢していたら?誇りを持つ会社に所属する事が出来なくなったら?
いずれも、その条件付きの自己肯定感は、その条件が満たされなくなったら、消えてしまいます。
「性別」「結婚しているか否か」「子どもがいるか否か」「国籍」「年齢」「宗教」「身体の障害の有無」いずれも、アメリカで企業の採用面接官が応募者に質問してはいけないリストです。
性別や生年月日も履歴書に書かないし、これが容易に想像出来てしまう写真を貼る事もありません。
「私は若すぎるから」「私は歳を取っているから」「私は子どもがいるから」等、自分で自分自身に制限を掛けてしまわない限り、何歳でも、シングルでも、子どもがいても、たくさんのチャンスがあって、様々な事に堂々とチャレンジ出来る制度が整っている事は、羨ましく感じます。
自己肯定感が高いとは、ありのままの自分を無条件で受け入れ好きでいる状態を言います。
そして、この自己肯定感を育てる上で、最も大切な舞台が、子ども時代の家庭と学校です。
ここでの親や教師、友達との関わり方が、後の長い人生のあなたの自己肯定感に大きく左右します。
この続きは、また後程。