「面白いが、あくまでそれは仮説だ。コスト的・時間的・技術的に見ても、私たちには途方もなく大きすぎる計算だね。」
「…でも‥今みんなが笑ったことが、もし実現できたらさ、誰も文句言わなくなるよ。」
『宇宙兄弟』ピーターとムッタの会話です。
江戸幕府が開かれて以来、日本は鎖国を実施しており、海外からの輸入品を禁じていました。
その決まりを打破したのが、徳川吉宗です。
吉宗は、海外からの輸入を禁じているのはキリスト教の侵入を防ぐ為である事を逆手に取り、それであれば、キリスト教に関係のない数学・生物・物理等の理数系の本等の輸入は出来ると主張し、理数系の本の輸入を解禁しました。
現在の日本においても、会社や行政等で「決まりだから、変えられない」という意見を持つ人は多いです。
しかし、世の中は、白か黒かの二択で成立しているわけではありません。
多くの事柄は、白と黒の間の灰色で成り立っています。
世の中に存在しているのは、白か黒かではなく、白に近い灰色や黒に近い灰色等です。
上記のような、人達の選択を変えさせるのに、有効な方法が「No,Butの法則」です。
ムッタや吉宗のように「出来ないよね。でもこの方法なら出来るんじゃない」と頭の固い人達に、新たな視点を示します。
あなたが、新しい世界観を持つ提案をしても、多くの頭の固い人達は、その提案を否定します。
そのような人達とは、付き合うのをやめて、あなたの世界観を自由に表現出来る場所を作る事が1番ですが、中々そのようにいかない事も多いでしょう。
その時には「No,butの法則」を試してみて下さい。
「NO,butの法則」で、世界の理数の本を読んだ後の吉宗の行動は、また後程。