でも、研磨は行きたくないと思う。俺行きたくないのも、よくわかる。ちょっとでも行きそうだったら、絶対連れていくけど、研磨はそうじゃない。でも、研磨は好きな事なら一生懸命やるから大丈夫2

 

 「はやく!公園とられる!」

 「あ!鉄くん。や~たまには研磨もサッカー連れてってくれないかな~なんて。」

 「?‥でも、研磨は行きたくないと思う。俺行きたくないのも、よくわかる。ちょっとでも行きたそうだったら、絶対連れてくけど、研磨はそうじゃない。でも、研磨は好きな事なら一生懸命やるから大丈夫。

 「‥そっか‥!」

 

 「‥クロが、ただのパリピ風野郎なら、一緒にやっていない。」

 「えっ何で、さっきから切り掛かってくんの。」

 「確かにおれは、できるなら汗かきたくないし、練習よりゲームしたい時もあるし、バレーはやるより見る方が好きかなって思う。でも、さてやらなくちゃって思うのは、悪くないよ。

 『ハイキュー』研磨父と子ども時代の黒尾の会話、そして、研磨と黒尾の会話です。

 

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 あなたは、どんな性格ですか?

 私は、外向性が低く、誠実性と開放性が高い性格です。

 外向性の低さは顕著で、95%の人よりも、外向性が低いという結果が出ています。

 

 ただ、サッカーを始めた事により、自然と私の周りに外向性高く学校でも目立つような友人が集まってくれた為、外向性の高い自分を演じる事は出来ます。

 ただ、ずっと外向性の高い自分を演じていたり、ずっと外向性の高い友人に囲まれていたりすると、疲れてしまいます。

 

 その為、小学生の時から、皆でサッカーをする事も好きでしたが、1人でサッカーをしたり、1人で読書をしたり、1人で映画を観ている時間が、大好きでした。

 高校生の時には、誰も来ていない静かなグランドで1人ボールを蹴っているのが大好きで「このまま誰も来なければいいのに」と考えていた事を記憶しています。

 

 

 しかし、世の中は、外向的な人が生きやすいように出来ています。

 乳幼児期においては、自分の気持ちをたくさん表現する手の掛かる外向的な子にばかり、親や保育園の先生等は目を掛けてしまう傾向があります。

 内向的な大人しい子は「良い子ね」と言われるばかりで、放っておかれる事が多いです。

 学校においては協調性・外向性が高い生徒を1度も社会を経験した事のない教師が優等生と決めつけ、会社においては周囲の人との協力を求められ、よく知らない人がいる中でも意見を言う等の外向性の高さが求められます。

 

 私は、自分が内向的であるからこそ、内向的な人も、活躍する事が出来る社会を作っていきたいと考えています。

 

 

 

 デブラ・ジョンソンが、がん検診で用いられる陽電子放射断層撮影法(PET)を用いて「外向型」と「内向型」の脳の働きを実験しました。

 被験者達は、少量の放射能を血液中に注入され、脳のどの部位が最も活性化しているのかを特定する為、スキャンに掛けられました。

 

 この研究からは、2つの発見がありました。

 

 1つ目は内向型」の人の脳に流れる血液量が「外向型」の人よりも、多いという事です。

 血液量が多いという事は、それだけ脳が活発に働いている事を意味します。

 

 2つ目は内向型」の血液が「外向型」と比較し「思考」に携わる部分に流れている事です。

 「内向型」の血液は、記憶したり、問題を解決したり、計画を立てたりといった「思考」を司る部分に流れていました。

 これに対し「外向型」は「視覚」「聴覚」「触覚」等「感覚情報」を司る脳の各部分に流れていました。

 

 

 その後、被験者にインタビューをすると下記の違いがみられました。

 

  外向型:研究室で起こっている事に注意を払っていた

  内向型:自分の内面の感情や考えに注意を払っていた

 

 この研究から、人は、自分の外側に関心を向けるのか、自分の内側に関心を向けるのかが、外向型内向型を分けている事が理解出来ます。

 内向型の人は、自分が知らないような事態に遭遇しても、これまでの知識・経験等に思いを巡らせて、問題を解決しようとします。

 その為、自分が知らないような事態に遭遇しても、内向型の人は、冷静にいられる可能性が高いです。

 

 

 現代は、不確実性が高い時代です。

 現代を生きる私達の下に届く情報量は、2000年と比較し、6,400倍に増えています。

 このような時代には、内向型の人が、持つ冷静さが求められます。

 

 

 「‥あっちの方がかっこいいけど、あれはやんないの?」

 「あれはスパイク!かっこいいだろ!でも背が大きくないと打てないから‥。」

 「じゃあネットを下げればいい。最初こそ、まずはできるヨロコビじゃないかい。好きこそ物の上手なれ~ってな~。」

 

 …ほんの小さな出来事だ。でも、クロはこの日のことを忘れないんじゃないかなって思った。後で知った猫背のオトナ。音駒高校バレーボール部・猫又先生…

 …あの日から、クロは、急速にウザ‥バレー好きになってった。新しいチームに入って、学校での友達も増えたりして、バレー以外の事も、よくしゃべるようになった

 

 …でも、近所にバレーボーラーが居ないので、やっぱりウチには来る…

 「ー今っ見たの見た!?ライトの方、一瞬見て、そっちに上げるかと思いきや、レフトに上げた!」

 「見るのもういいから、外行こうぜぇ~。」

 「クロが持って来たんじゃん。ねえ先週見たやつ、もっかい持って来てよ。」

 「ええっ!?研磨やっぱりお前セッターになれよ!参謀って感じで、カッコいいぞ‥!」

 

 …参謀…

 「それにセッターは、あんまり動かなくていいポジションなんだぞ。おし、外行くぞ!!」

 「ええ~。」

 『ハイキュー』研磨と黒尾の子ども時代の物語です。