なぜ人の心というものは、自分の心にさえ思い通りにならないのか?修行が足りないのか?好きになっても仕方がない。困らせるだけだ

 

 「織姫!!彼女こそ、神話『七夕伝説』の主役たる女!!こと座のベガ、織女星(しょくじょせい)。わし座のアルタイル、牽牛星(けんぎゅうせい)。ふたつの星は、旧暦7月7日に最も輝くと言われ‥七夕伝説は、そこから生まれた!!」

 

 「‥それは昔々の‥天(そら)でのおはなしー天の川の近くに、神様の娘である織姫が住んでおりました。織姫は、日々神様たちの着物を織り、真面目に働いておりました。そんな織姫にも、結婚相手が見つかりました。彼の牛飼いの青年、彦星。二人は、すぐ意気投合し、ラヴラヴになりました。」

 「しかし‥ラブが強過ぎた二人は、堂々と仕事をサボるまでになり、それを見かねた神様は、天の川を隔てて、二人を引き離したのです!!」

 

 「そんな二人が、会うことを許された唯一の日‥それが7月7日!!1年にたった一度だけ、カササギの橋を渡り、愛し合う二人が、逢瀬するッ!!ああッ‥なんてロマンティックなのでしょう!!」

 『魔女大戦』織姫のプロローグです。

 

魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う - 河本ほむら/塩塚誠 / 第 ...

 

 

 7月7日は、都知事選です。

 さらに『HUNTER×HUNTER』キルアの誕生日です。

 そして、七夕です。

 

 

  ★気分が高揚している

  ★あまり眠らなくても大丈夫

  ★自尊感情が急に高まる

  ★思考が次々に浮かび多弁になる

  ★社会的・性的に活発になる

 

 上記の症状が当てはまる状態を、想像出来ますか?

 まるで「恋愛状態」にある人のように、思いませんか?

 

 しかし、これは精神疾患の診断マニュアルである「DSM-Ⅴ」にある「躁病」の診断基準です。

 

 

  ★悲しい気分ですか?

  ★普段楽しんでいた事が楽しめなくなりましたか?

  ★食欲がありませんか?

  ★よく眠れませんか?

  ★疲れていますか?

  ★集中出来ませんか?

 

 これらの質問に「YES」と答える人は「恋愛」に悩んでいる状態、所謂「恋煩い」です。

 しかし、上記の6つの質問のうち5つに「YES」と答えれば「DSM-Ⅴ」における「鬱病」に該当します。

 

 仮に2種類の質問の両方が該当するのであれば、あなたは「双極性障害(躁鬱病)」かもしれません。

 あなたが、精神科を受診して「恋愛中」若しくは「恋煩い」である事のみを隠して、医師の質問に答えていけば、かなりの確率で「躁病」「鬱病」「双極性障害」のどれかの診断がされる事でしょう。

 

 

 「恋をしたことがない人は、人生で最も楽しい経験の1つを失っている」

 アメリカの心理学者、ドロシー・テノフが上記の質問をした所、実に83%の人が「YES」と答えました。

 

 死刑囚が、最期に口にする言葉を、御存知でしょうか?

 神への許しでしょうか?

 家族へのメッセージでしょうか?

 意外にも、恋愛に関する言葉です。

 実に、63%の確率で口にする言葉は、恋愛に関する言葉だったのです。

 

 

 しかし「恋愛」をした事がある人なら理解出来ると思いますが「恋愛」は楽しい事よりも、辛い事の方が多いものです。

 否、理不尽な思いをする事になりますし「恋愛脳」になる事で、これまでの生活が危うい状態にすら、なり得ます。

 

 「恋愛初期」の段階では、あなたは妄想に唆された中毒者の様に走り回り、何度も愛を告白し、若しくは愛の告白を強要し、後先考えずに仕事や勉強を放ったらかしにします。

 そして、あなたは相手に対し「私(俺)の事が、本当に好き?」等と何度も聞きます。

 「恋愛」とは、単に理性を失う事ではなく、理性を失っている事を相手に伝える事でもあるのです。

 

 「恋愛」について、分別のある人は「恋愛」が出来ません。

 「恋愛」には、不合理な忠誠心こそが、肝心なのです。

 仮に、費用対効果が悪ければ忠誠するのをやめるというのであれば、それは「恋愛」ではありません。

 

 人は、この事を直感的に知っており、日常的に、相手の狂気の深さを「恋愛」の指標としています。

 私達は「恋愛」に合理性を求めません。

 

 

 2023年リクルートの調査によると「今までに恋人がいた事が1度もない」という質問に「YES」と答えた男性は46%、女性は30%でした。

 最も大きな要因は、見た目でしょう。

 イケメンや美人になる事は難しくとも、運動を毎日し、ファッションを意識し、異性に関係なく普通に話す事が出来るように努力を重ね、時には整形等も視野に入れる事で、最低限の恋愛対象の舞台に上がる事は、誰でも出来ます。

 

 私は、人生の早い段階で「恋愛」を経験する事を、お勧めします。

 何故なら「恋愛」をする事でしか、家族以外の他人と、向き合う事の難しさに直面する方法がないからです。

 「恋愛」をし、たくさん失敗をする事で、人の気持ちを理解する事が出来、他者の様々な感情に敏感になる事が出来ます。

 

 

 あなたは、人生の多くで、現実的で分別のある選択を重ねてきた事でしょう。

 現実的で分別のある選択は、非常に大切です。

 しかし、それだけでは、楽しくない上に、ロマンチックではありません。

 

 ロマンチックで、非現実的なものは、賢明ではありません。

 ただ、心をときめかせるのは、そのようなものです。

 

 すぐに枯れてしまい、長期的価値のないバラは、ロマンチックです。

 ダイヤモンドは、殆どの場合、買う時は非常に高額な割に、再販価値がありませんが、ロマンチックです。

 

 実用的ではなく、長期的価値もない花や石に、私達がお金をつぎ込むのは、何故でしょう?

 あなたが、正気ではない事を相手に示し、その関係を継続させる為です。

 「恋愛」の不合理性は、皮肉な事に、実は合理的だったのです。

 

 

 最後に。

 織姫と彦星の関係が、羨ましいと感じたのは、私だけでしょうか?

 1年に1度だけ逢うだけの方が、余程楽です。