「好きを仕事にする。」は、科学的に間違っている可能性が高いことがわかってきました。
そして、それらの研究から導き出した適職に対する現段階の答えは、「なんとなくやってたら楽しくなってきた。」です。
仕事への情熱や気持ち等は、自分の内に滾るような熱いものではなく、「なんとなくやってたら楽しくなってきた。」という感覚から生じる穏やかなプロセスです。
このような情熱のあり方を、グロウスパッションといいます。
「好きを仕事にする。」よりも、「なんとなくやってたら楽しくなってきた。」の方が多くの人に当てはまるのではないでしょうか。
そもそも、人のDNAは、多くの選択肢から仕事を選ぶような仕事探しに、まだ適応していません。
その理由は、過去には仕事を選ぶこと等出来なかったし、する必要もなかったからです。狩猟をしていた時代はもちろん、江戸時代、否、第2次世界大戦終了後数十年後まで仕事を選ぶことを人はしてきませんでした。生まれた時から、仕事が決められているか、親や社会が勝手に仕事を決めていた時代が長かったのです。
人類史の9割以上は、仕事選びをしてきませんでした。つまり、人のDNAにはまだ仕事選びが出来るような能力がインストールされていないのです。
多くの人が仕事選びに失敗するのは、その人の責任ではなく、現代の人には仕事選びのDNAがインストールされていないからです。
それであるならば、現段階においては、「好きを仕事にする。」よりも、「なんなくやってたら楽しくなってきた。」の方が仕事選びのベターと言えます。