「まーた、どうしようもなさそうなのが来たな。ま悪党のほうがシバき甲斐があっていいけど。」
「勝てる気でいやがんのか?マヌケヤロー。どうせ数字読めなくて、遅刻したんだろ?」
「仕事柄、多忙で申し訳ありません。君たちのようなチンピラとは訳が違うのでね。」
「むしろ早く帰れそうで、ありがたいな。無能な奴程、忙しそうなフリをする。」
『ジャンケットバンク』時雨・獅子神・山吹、そして、村雨の言葉です。

1位:アメリカ
2位:中国
3位:ドイツ
4位:日本
5位:インド
2024年の世界GDPランキングです。
GDP:一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計額
国内総生産とも呼ばれている。
国の経済力を示す指標として、頻繁に使われる。
あまり知られていませんが、日本のGDPは、2023年にドイツに抜かれ、4位になっています。
また、2025年、つまり今年中には、インドに抜かれ、5位になる見込みです。
私が、学生時代だった頃は、日本はGDPが2位であった為、日本が衰退している国である事は、確かです。
「私が高専で学び、気づいたことは、呪術師はクソということです。」
「そして、一般企業で働き気づいたことは、労働はクソということです。」
「そうなの?」
「同じクソなら、より適性のある方を、出戻った理由なんて、そんなもんです。」
『呪術廻戦』七海と虎杖の会話です。

☆1億2,000万人
★8,400万人
☆378,000㎢
★357,600㎢
☆は日本の人口と面積、★はドイツの人口と面積です。
人口も日本より少なく、面積も日本より小さいドイツが、何故、GDPで日本を上回る事が出来たのでしょうか?
♦日本人の労働時間の3分の2
♦日本人の年収の1,4倍
上記が、ドイツ人が仕事で出している実績です。
日本人が、無駄な会議や研修、生産性のない長時間労働をする事で勝手に自滅している部分も多々あるものの、ドイツ人の働き方は、日本人も参考に出来る部分がありそうです。
「ところで、御手洗君は、何をしているんです?」
「仕事中毒、再発な説が有力です。」
「まーた、自分の世界に引き籠ってんのか!?」
「真鍋戦の後から、ずっとあの調子じゃない。」
「やれやれ、相変わらず良くない目になってるね。取り憑かれてる。真経津君の役に立つことに。」
「デキる人物は、休む時に、きちんと休む。この説が、有力です。」
『ジャンケットバンク』宇佐美班の会話です。
まず、日本人とドイツ人では、世界観が大きく異なります。
ドイツ人にとって、何よりも大切なのは「個人の時間」なのです。
「個人の時間」を重視させる為、労働時間内で仕事を完結させる文化が、社会にも、会社にも、当たり前のように根付いています。
殆どの会社において「フレックスタイム制」を採用している為、出勤時間は、会社員が自由に決める事が出来ます。
☆8,2%
日本においては、2023年段階において「フレックスタイム制」を採用している会社の割合は、8%しかありません。
つまり、日本の会社員の90%以上は、会社に出勤時間も退社時間も決められているのです。
ドイツ人は、残業をしません。
脳が働く朝の時間に集中的に仕事をこなし、17時には誰もが会社を去ります。
皆、労働時間内に、仕事を終わらせる事に、フォーカスしているのです。
あなたも、新年を迎えた時「今年の目標」等を、考えたのではないでしょうか?
ドイツ人、否、ヨーロッパで仕事をしている人は、新年を迎えると「いつ休むか」を考えます。
新年が明けたら「今年は、いつ休むのか」を考える習慣が、国全体に根付いているのです。
まずは、約1カ月間、仕事を入れない日を、決めてしまうのです。
これに対し、日本人は、仕事の進捗具合や周囲の空気等を読みながら「ここなら、他の人に迷惑が掛からないかも」等という思考の下、ギリギリに休みを取ります。
1963年:連邦休暇法
ドイツの長期休暇制度は、1963年に導入された「連邦休暇法」に基づいています。
法律により、長期休暇を取る事が、認められているのです。
この影響もあり、過去30年以上、ドイツ人の平均有給休暇日数は、30日を下回った事はありません。
☆日本の有給休暇取得率は62%であり、世界最下位
★日本人の有給休暇日数は、17日
しかも、この62%という数字は過去最高の数字です。
さらに、日本は、大企業程、有給休暇の取得日数が多い為、9割以上が中小企業である日本社会において、実態の有給休暇取得率・有給休暇日数は、上記の数字よりも低い事が推測されます。
♦有給休暇の取得は労働者の当然の権利であり、とらなければならないもの
ドイツ人の、有給休暇に対する世界観です。
☆未来の予定が具体化される事で、未来に明るいイメージを持つ事が出来る
★明るい未来を実現する事への期待を膨らませた状態で、日常を過ごす事が出来る
早々に、長期休暇の計画を立てる事のメリットは、心理学的な視点からみても、あるのです。
たとえば、夏にスペインの島に家族と旅行に行く姿を想像する事で、日々の仕事のストレス・疲労を軽減し、モチベーションを維持する事が出来ます。
この続きは、また後程。