…戦いに滲み出てる。私が見てきた努力なんて、きっとほんの一部のその断片…
…この人は、自分の運命に抗うために、途方もないものを積み上げてきたんだ。小さな頃から一段一段。こつこつと…
…冗談やない。ガキの頃から、死に物狂いで磨いてきた技や。物真似に負けてたまるか。刀(これ)は、刀(これ)だけは、負けられんのやー…
…やめて。副隊長が‥副隊長が積み上げて来たものが、壊れてしまう…
『怪獣8号』小此木の脳内言葉と、保科宗四郎の脳内言葉と、再び小此木の脳内言葉です。
…上を目指す以上、苦しい事の方が多い。苦しくなくちゃ、がんばった事にならないって思い込んでるみたいなとこもある…
…でも、そんな事はお構い無しに、時々楽しいは来てしまう。楽しいが、俺を引っ張ってしまう…
「できた!」
…バレーボールは楽しいと、忘れては思い出す…
『ハイキュー』及川徹の脳内言葉です。
…ああ‥兄貴やったら射撃に戦術を切り替えて、こいつにも勝てたんかな…
…「諦めろ宗四郎」「いつか命を落とすことになる」…
…もうええ。諦めたら楽になる。このまま沈めば、解放される…
…それなのに、なんで‥嫌や。やめたくない。手放したくない。刀(これ)は、刀(これ)だけはー嫌や‥嫌やー‥
「ガハハハハハハハハハ!どうだ防ぎ切ったぞ!褒めろ!!さぁ次はどうする、ホシナ!!」
「次?」
「そうだ!何を呆けてる!防いだら、次は攻撃だろうが!」
「せやけどお前‥もう今の僕らにあいつに通用する技は無いー」
「あんな強ぇ奴が、目の前にいるんだぜ。最高じゃねーか。やめたくねぇんだろ?俺は拳。お前は刀。死ぬその瞬間まで、好きなことして楽しもうぜ。」
『怪獣8号』保科宗四郎の脳内言葉と追憶、保科とともに行動をする怪獣10号と保科宗四郎との会話です。
漫画やアニメは、最早私達が説明する必要もなく、それぞれのコミックやアニメ同士で説明が出来る時代となりました。
『怪獣8号』保科宗四郎の葛藤も『ハイキュー』及川徹が説明してくれます。
2020年『鬼滅の刃』2021年『呪術廻戦』2022年『東京リベンジャーズ』同様、かねてからアニメ放送がされたら書店から漫画が消えると予想している作品『怪獣8号』が2024年4月12日全世界進行開始します。
外国人は「池袋」「秋葉原」は知らなくても『ハイキュー』『進撃の巨人』は知っている時代です。
漫画もまだ12巻までしか出ておらず『JUMP』らしい作品である為、読みやすい上に、きちんと通の人にも届く作品『怪獣8号』。
全世界同時進行に合わせて、4月4日に最新刊12巻が書店にて販売されている為、書店に行けば必ず見かける事が出来ます。
まだ、読んでいない方は、是非。
…楽しい‥?僕はなぜ、負けても負けても、振ることをやめなかった。僕はなぜ、止められても止められても、戦うことをやめなかった…
…「兄貴に勝つため」「違う」…
…「それが唯一の僕の取り柄やから」「違う」…
…「副隊長としての務めを果たすため」「カッコつけるな」…
…「刀を振るのが楽しいから」「そうだ」…
「やめたくねぇんだろ!?手放したくねぇんだろ!?そりゃお前、楽しいからだ!!」
「もう1本や。」
「しっかし‥僕の原動力が楽しいから?そんなん単細胞すぎて、ホンマに10号(おまえ)みたいやないか。」
『怪獣8号』保科宗四郎の脳内言葉と追憶、怪獣10号の言葉、保科の子ども時代の言葉、そして、保科の言葉です。
仕事においても、勉強においても、趣味においても、大人になるにつれて、運命に抗う・見返してやる・自分の存在意義等、何かしら理由をつけたがります。
しかし、それらの理由は、不要なものなのかもしれません。
子ども時代から、現在まで続けている事があるのなら、それを手放したくないのなら、そこに複雑な理由等ないはずです。
複雑な理由は勿論ありますが、その答えは、もっとシンプルです。
楽しいから。
そして、その楽しいは「できた!」という及川徹の子ども時代のように、出来るという楽しさ。
「もう1本」という保科宗四郎の子ども時代のように、負けたくない相手に立ち向かう楽しさ等、子ども時代に隠されている事が多いです。