「函館戦争での土方さんのことは、心に刺さったトゲだった。まさか地の果ての監獄で幽閉されていたとは。この兼定が送られて来なければ、君達に会おうとも思わなかった。私の家の門を通る通行証になると思って、杉本くんに託したんだな。」
「権利書には、六ヵ国の公使が条約を承認したという公式文書も、まとめて綴じられている。政府がデタラメな文書という扱いに出来ず、手に入れなかった理由はそこにある。私は、もう長くない。信頼する人間に伊藤博文とその腹心の西園寺公望というのがいる。遠慮な利用しなさい。権利書は、写しを作り、原本はお嬢さんが持っていると良い。」
『ゴールデンカムイ』榎本武明の言葉です。
1年後にはジャニーズの問題が忘れられているように、100年後には沖縄は中国の領土になっているかもしれません。
ロシアは核兵器を、北海道のすぐ近くのオホーツク海に、隠しています。
核兵器は①原子力潜水艦②海中からミサイルを発射する能力③深くて安全な海という3つの条件が揃う事で初めて最強のアイテムとなります。
核兵器は、地上ではなく、海の深く、深海に隠されています。
核兵器は、どこにあるのか特定されない為、また、安全に移動出来るようにする為、原子力潜水艦で深海に隠されているのです。
中国は、深くて安全な海を喉から手が出る程、欲しい為、国際法を犯してまでも、南シナ海の浅い場所を埋め立てて、人工島を無理矢理作り、軍事基地を作っています。
19世紀から20世紀にかけて、中国は、ヨーロッパや日本といった強い国から、土地も権利も、奪われました。
その為、中国は、他国の言いなりとなって、他国の都合の良いように、国の制度を変えられる事を、私達の想像以上に恐れています。
中国が、ここまで強行な姿勢と他国の言う事を聞かない姿勢を取り続ける背景には、上記のような疑心暗鬼の気持ちがあります。
ここから、中国は、中国の内政にまで意見を言ってくるアメリカを抜いて世界一の大国になるのではなく、アメリカと対等な立場になる事を目指してと想像する事が出来ます。
中国の狙いは、アメリカと世界を二分する事にあります。
その為に、外交の武器とある核兵器を最強のアイテムとする為、世界中から批判をされても、南シナ海が欲しいのです。
榎本武明が国際法を駆使して、海外と貿易をする事により、北海道を独立国にする事を夢見たように、現在でも、国際法が世界の均衡を保っている部分はあります。
しかし、ロシアがウクライナに戦争を始める事も、始めた後1年半が経過しても、国際法はロシアをとめる事が出来ていません。
国際法は、国内の法律と比較し、無理矢理捕まえて裁きにかける強制力が弱いです。
南シナ海の位置を、地図で見てみて下さい。
思いの他、沖縄に近い事がわかります。
ロシアがウクライナのクリミア半島を占領したように、沖縄も、100年後には、中国に占領されてしまうかもしれません。
地政学という観点から世界を見ると、世界の見方が一変し、世界のリーダーたちの頭の中を垣間見る事が出来ます。