アドバイスしない。その友達のやりたいようにって感じだね

 

 「‥という事があってーどうにかその友達を元気付けたいなと。」

 「ー成程。いいね。その友達、色々若くて。」

 「なんとか良いアドバイスしてあげたいんですけど‥そのー‥私‥恋愛経験浅いから、説得力なくて。椿さんだったら、何か良い助言をもらえるかなって。」

 「あーそういう‥。」

 「こ‥答えられるならで大丈夫なので、椿さんなりの何かアドバイスをー‥。」

 

 「んー‥何もかなぁ。」

 「な‥何も?」

 「アドバイスしない。その友達のやりたいようにって感じだね。」

 『相席いいですか?』桃と椿の会話です。

 

 

 

 

 あなたの性格は、どんな性格ですか?

 私は「内向型」です。

 95%の人よりも「内向型」であるという事から、かなりの「内向型」です。

 

 その証拠に、人といるよりも1人で読書や勉強をしている方が好きですし、複数の人と関係を作るよりも1人の人と深い関係を築く方が好きです。

 

 2010年代は「外向型」が主流の時代でしたが、2020年代は「内向型」が主流とまでは言わないまでも、成功者=「外向型」という世界観は崩れてきているように思います。

 

 「内向型」が得意とする事の1つに「洞察力」があります。

 「洞察力」とは「本質を見抜く力」です。

 仕事であれば、結果を出す為に、どうしたら良いのかという事が、本質となります。

 

 

 

 

 「納得いかない?でも、選ぶのは本人だよ。」

 「桃ちゃんが、たとえ恋愛経験豊富でも、説得力あっても、結局決定権は、本人にしかないって事。」

 「仕事のプレゼンみたいに利益や損益に関わるものでもないから、他人の助言は不要というのが私の意見。」

 

 「やあ~でもやっぱり~今まで友達からそういうの聞いて、結局皆、別れて後悔してるって言ってたしぃ~。八重ちゃんのためにもなんか‥。」

 「本当にその人のため?」

 『相席いいですか?」椿の言葉と桃と椿の会話です。

 

 

 

 

 人生で大切な事の1つは、他人の人生に干渉しない事です。

 世の中の多くの人が、無自覚なままに、他人の人生に足を突っ込む事によって、あらゆる衝突が起きている。

 この事は「洞察力」の高い人であれば、気付くはずです。

 

 

 

 

 「桃ちゃんもブラック?珍しいね。」

 「初挑戦です。椿さん目指しているので、まずは形から作戦って事で。」

 「それ苦いよ。」

 「そ‥それくらい知識は‥。」

 

 「どう?いや~ん~大人ー‥な味っていうか。苦い事自体分かってはいましたけど、こういう感じの苦いか~って。」

 「それ。どれだけ知識があったり、忠告しても、実際に苦みを経験するのって、まるで違うでしょ?私はね、その経験って価値ある靴だと思っている。」

 

 「今まで裸足で歩いてきた道のりが、険しいとその足で知って、そして、靴が必要だと。靴という価値に気付くという事が大事なのかなと。」

 「もちろん桃ちゃんは、友達に不幸になってほしくないから、アドバイスをしたいのだろうけど、でもただ他人に渡される靴に、どれだけの価値があるんだろうね。」

 『相席いいですか?』椿と桃の会話、そして、椿の言葉です。

 

 

 

 アドバイスをしない。

 このルールを持ち、行動する事で、アドバイスを求められる人になる事を約束します。