私は、大学時代、「なぜ、アメリカが世界一の大国になれたのか?」という疑問を持っていました。
世界史や日本史ではアメリカが登場するのは1900年代になってからです。また、哲学や教育学等においても、舞台のほとんどがヨーロッパでした。
歴史の浅いアメリカが世界一の大国であることを現代人は誰も疑っていませんでしたが、私は疑問でした。
大学教授等にも、質問しましたが、明確な答えは返ってきませんでした。
その答えは、シンプルでした。それは、「アメリカが、第1・2世界大戦の舞台になっていない。」為です。
ヨーロッパの大国は、両世界大戦の舞台となり、人も経済も、土地も建物も、疲弊しきってしまいました。
日本も、本土戦線こそ避けられましたが、多くの空襲と原爆等により、悲惨な状態となりました。
当時の世界地図を見れば、世界の多くの国が、ヨーロッパの植民地であることに気づきます。
アジアはイギリス、南アメリカはスペイン、アフリカはフランスの植民地でした。
アメリカが世界一の大国になれたのは、世界大戦の舞台になっていないからでした。
このことから、「戦わずに、待つ。」ということも立派な戦術であることを、学ぶことが出来ます。