…大人は、アイスを食べないと思ってた…
「母さんは、食べないの?」
「いいのよ。大人は、脂質や糖質が、すぐ体に現れるからね。ほら、さっさと食べちゃいなさい。」
…1人で、ここまで来たわけじゃない…
…背中を追いたい人がいて、毎朝お弁当を作ってくれる人がいて…
「母さん、今度誕生日だろ。これ誕生日プレゼントの温泉券。父さんと用意したんだ。その日は学食で食べるし、夕飯も父さんと作るから、1日リフレッシュしてさ。」
「私の教育がいいのかしら?」
「ただいまー。」
「おかえり。どうだった?」
「もー最高よぉ。ありがとうね。あ、そうだ。帰りに駅で買い物してね。大喜の練習着古くなってきたから、買ってきたわよ。あとスポドリの粉も安くて、ポイントで500円引き。靴下は高かったから」「母さんの誕生日なんだよ。」
「母さんは、いつでも大喜のお母さんなんだから。」
「37アイスじゃない!」
「母さんの誕生日だからね。」
「母さんって、アイス好きだったっけ?」
「大好物だぞ~。」
「でも、昔は…」
「子供の面倒見ながら食べるのは、大変なんだよ。」
…1人の人が、自分より優先して、大切に育ててくれたから、プチトマトは食べれるようになったよ。逆にビームは打てなくなったけど、今日が終わったら、アイスを奢らせてよ。ありがとうの気持ちを込めて…
『アオのハコ』大喜の家族との回想です。
あなたは、どんな性格ですか?
私は「開放性」が高く「外向性」が低い性格です。
「外向性」に至っては、95%の人より、低いという結果が出ています。
その為、人といるよりも1人でいる方が好きですし、多数の人と関係を作るよりも少数の人と深い関係を築く方が好きです。
しかし、知らない場所に出掛けたり、知らない知識を得る事が好きという「開放性」の高さから「外向性」が低いにも関わらず、知らない場所に出掛けたり、新しい事に挑戦したりする事が好きです。
おしゃべりで「外向性」の高い子どもも、自分との対話を好む「内向的」な子どもも、殆どの子どもは、社会性を身に付ける事が出来ます。
食事をしたり、歩いたり、話したりする事と同じように、人との接し方は、練習によって身に付き、微調整されていきます。
社会性は、発達中の子どもの脳にとって、理解するのが難しいものです。
友達がからかわれている時と、すれ違った人の見た目が奇抜である場合に、どちらに声を上げればいいのかという事も、子どもの脳にとっては、理解が難しかったりします。
ただ、幸いな事に、子どもは、成長するにつれ、社会性を身に付けていきます。
私のような仕事をしていると、社会性を身に付けていない大人と出逢う事が多い為、疑ってしまう一面もありますが…。
子どもの社会性を育む最適な方法は、親との会話です。
他人の感情を、認識・理解する能力は、社会生活を送る上で、重要な役割を果たします。
感情と行動がどのように結びついているのかを理解する事で、他人と上手に交流をする事が出来るうようになります。
このスキルを、教えるチャンスは至る所にあります。
たとえば、一緒に本を読む中で、何が起こったのか、登場人物の感情と行動を結びつけて話し合う事が出来ます。
「ウサギさんは、どうしてあんなに怒ったのかな?」
「ゾウさんが、ブタさんのおもちゃを取った時、ブタさんは、どんな気持ちだったかな?」
ちなみに、アメリカ人の親子での絵本の読み方は、上記のように、絵本を読みながら、その合間にお互いの気持ちを伝え合うという読み方です。
これに対して、日本人の親子での絵本の読み方は、親が普通に最初から絵本を読むという読み方です。
これも、両者の教育の違いが現れており、日本の教師が一方的に教えるという「洗脳教育」が、日本人の子育てにも強く影響しています。
これは、私の持論ですが、出来る事であれば、3歳までは、母親若しくは父親のどちらかが、仕事をしない・若しくは家において少ない時間で出来る仕事をする事で、子どもと一緒にいる時間を子どもにプレゼントする事が、子どもの発達にとって、良い影響があると考えています。
何故なら、仕事で疲弊して帰ってきて、家事と子育てをしなければならない状態であると、上記のように、本を読みながら、登場人物の感情と行動を結びつけるような余裕がなくなるからです。
勿論、経済的な問題や社会参加の面等、それが出来ない理由はよく理解出来ますが、3歳までの親と過ごした時間、否、その時間での親の精神的な余裕の度合いが、子どもの将来に大きく影響すると思います。
巡り巡って、その時間が、将来親を助ける事にも、親を苦しめる事にもなります。
私は、私自身が95%の人よりも「内向的」であるという背景から、目立たない「内向的」な子どもにも光をあてたい、否「内向的」な子どもに才能開花のチャンスを提供したいと考えています。
「子どもが、何を必要としているのかを探る」
これは、子育てにおいて、最も困難な作業のように感じます。
しかし、子どもの「外向性」レベルを把握する事により、上記の作業がスムーズなものになる可能性が高まります。
あらかじめ、子どもの特性を知る事により、親は、子どもにとってより望ましい環境を提供する事が出来ます。
さらに「外向性」レベルにより、子どもの伸びる分野は異なりますが「外向性」レベルを知る事により、子どもが伸びる支援をする事も可能となります。
「内向的」な子どもは「外向性」の高い子どものように、周囲の注意を引こうとする事は、ありません。
しかし、だからとって、彼ら彼女らが、周囲からの注意を必要としていないわけではありません。
「内向的」な子どもに対する親の手助けの方法を紹介します。
①愛されていると感じさせる
②1人になれる場所を用意する
③休憩が必要であると自覚させる
①は、当然の事のように思われるかもしれません。
しかし、現実問題として、世の中は、いまでに「外向的」な人の為に、出来ていると感じる事が多いです。
学校や会社等はその典型的な環境です。
その為「内向的」な子どもは、居場所がない・劣っている・馴染めないと感じる事が、多々あります。
家族のメンバーである親や兄弟姉妹等の気質にもよりますが、家庭ですら、このように感じてしまう子どもも、います。
学校では、発言力があったり、活動的な「外向的」な子どもが目立ちます。
幼い子どもは、何故自分が、居場所がない・劣っている・馴染めないと感じているのかを理解する事も、困難です。
ここで、親の出番です。
親が「内向的」な子どもが、自分自身を理解する手助けをし、子ども自身には何の問題もない事を、何度も何度も伝えるのです。
人は、それぞれ違った気質を持って生まれてくる事。
人に囲まれて活発に活動する事が好きな子もいれば、静かな時間や1人でいる事が好きな子もいる事を、教えてあげてください。
この続きは、また後程。