アーニャがね、よく言うんですよ。危ない目に遭っても、ははが助けてくれるから大丈夫だって。あの子が笑顔ではしゃいでいられるのは、ヨルさんが安全基地になっているから18

 

 …ムーミンママがさけびました…

 「お逃げなさい!警察よ!」

 …ママが、ムーミントロールがなにをしたのか知りませんでしたが、きっとむすこのやったことはまちがっていないと信じて疑いませんでした…

 『ムーミン谷の夏まつり』ムーミンママの言葉です。

 

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 先日「ムーミンバレーパーク」に行ってきました。

 湖と山に囲まれた「ムーミンバレーパーク」は、気温こそ高いものの、山の木陰が多く、木陰に入ると、軽井沢や海外の様に、カラッとしており、日本特有の蒸し暑さがありません。

 「夏至」の避暑地として「ムーミンバレーパーク」は、お勧めです。

 

 

 

 親自身が、不安でいっぱいな時、心に余裕がない時、仕事で嫌な事があった時等、イライラしたり、愚痴っぽくなってしまう事があると思います。

 親自身が、心に余裕がない時、イライラしたり、愚痴っぽくなってしまう事は、自然な事であり、悪い事ではありません。

 ただ、その心に余裕がない気持ちを、その原因とは直接関係のない子どもに、怒りの気持ちに変換してぶつけてしまう事は、問題です。

 

 

 

 「いい加減、離してよ‥。」

 …お母さん、知ってる?私の怒鳴り声って、お母さんそっくりなんです…

 

 …お母さんの不幸は、お父さんの不倫から始まりましたね。離婚後、私はお母さんに引き取られ、お母さんは近所のホームセンターでパートを始めました…

 …高卒で、ロクな仕事経験もなく、決してもう若くないバツイチ子持ち。お父さんからの養育費は、次第に途絶えました。待っていたのは、お金のないボロアパートでの暮らし…

 『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』依子の子ども時代の回想です。

 

 

 

 親が、心に余裕がなくネガティブな気持ちに、どのように対応しているのかを見せる事が、子どもが「不安を乗り越える力」を育てます。

 

  ①気持ちが変わるようなリラックス出来る事に、取り組む

  ②誰かに自分の気持ちを伝える

  ③現実を受け入れながら、今出来る事に視点を変え、対処していく

 

 上記のような姿を親が見せる事で、子どもは「不安を乗り越える術」を学んでいきます。

 

 

 

 …お母さんの心境は、お母さんにしかわかりませんが、とにかくお母さんは教育ママになりました。パート仲間に使い古しの参考書を譲ってもらい、私に勉強を強いるようになりました。放課後友達と遊んだことがバレれば、お気に入りの下敷きは捨てられたし、勉強に関係ないものを図書館で借りると、怒鳴って取り上げられました…

 …もちろん家には、漫画もゲームもなくて、次第に友達の話にもついていけなくなりました。メイクもオシャレも流行りの音楽も‥恋だって知らない。勉強しか許されない、空っぽの青春時代…

 

 …お母さん、私はね、いまだに、自分の好きなもの、ずっと知らないままなんです…

 

 …私が、お茶の水女子大に受かった時、お母さんは、今までにない笑顔を見せてくれましたね…

 「ええ!そうなんです。依子が東京に‥色々助けてくれてありがとう。叔父さん。本当に私‥依子に捧げてきたんです。辛いことばかりだったけど、頑張ってよかった‥。」

 

 …やっと解放されるんだと、変に冷めた気持ちでいたのを覚えています。東京に出たら、私は私の人生を取り戻せるはず。やっと解放される。もうお母さんのことを考えなくて済む。‥本当に?…

 『この部屋かた東京タワーは永遠に見えない』依子の子ども時代の回想です。

 

 

 子どもは、ネガティブな感情を、身体で感じています。

 お腹がモゾモゾする・胸が詰まった感じがするといったように‥。

 

 子どもは、自分の気持ちを表現する適切な語彙が、まだ十分ではない為、自分の感情や思いを、上手に言葉で表現する事が出来ません。

 その為、癇癪を起したり、物を投げたりして、不快な感情を行動や態度で表現します。

 

 出掛けようと準備をし始めると「ヤダ」と言い出したり、やっと着替えが出来たのにその服を脱ぎ捨てたりされ、出掛けるまでに時間が掛かる不毛な経験は、親であれば誰もが経験する事でしょう。

 子どもは、圧倒されるようなネガティブな感情に、どう対応したら良いのか、わからないのです。

 

 

 親は、早く子どもの機嫌が良くなるように励ましたり、子どもの気持ちを受け止めずに見て見ぬフリをしたりしてしまいます。

 その気持ちは理解出来ますし、そうせざるを得ない場面も、あるでしょう。

 しかし、子育てを長期的に捉えた場合、上記のような方法は、お勧め出来ません。

 

 感情は、一生付き合う親友のようなものです。

 無視したり、なかった事にしていては、後の将来に、その時の何倍・何十倍もの大きさとなり、子どもの元に問題として圧し掛かってきます。

 まずは、怒りや悲しみ・不安等のネガティブな感情を抱いている子どもを、そのまま受け止めてあげしょう。

 

 

 …ちびのミイはドアのところで、ふりむいていいました…

 「あたいは外で寝るから、ベッドはいらないわ。ベッドってつまんないもの。」

 「いいわよ。雨がふりだしたら中へ入ってらっしゃいね。」

 …と、ムーミンママは答えました…

 『ムーミンパパ海へいく』ミイとムーミンママの会話です。

 

 

 「悲しかったのかな?」等と、子どもが感じている気持ちを、言葉にする手助けをしてみましょう。

 次に、ネガティブな感情を和らげる方法を、考えていきます。

 「この辺りに、悲しみさんがいるのかな?」等と語り掛けながら、お腹をトントンする等、身体に感じる不快感に、アプローチ出来る方法を子どもと話し合いながら、用意していきましょう。