アーニャがね、よく言うんですよ。危ない目に遭っても、ははが助けてくれるから大丈夫だって。あの子が笑顔ではしゃいでいられるのは、ヨルさんが安全基地になっているから19

 

 「‥さすがですね。」「ん。」

 「?何だよ。よくしゃべるなあと思って。」

 「とつぜんのパンチ。」

 

 …人見知り。引っ込み思案。今、皆に聞けば、全員おれの事って言うと思う…

 …クロの方が、ヒドかったって言っても、多分誰も信じない。本人も多分覚えていない…

 

 …クロんちは、お父さんとおじいちゃんとおばあちゃんとクロの4人で、たまにクロが家に一人になると時、ウチに来た…

 …「年が近いというだけで、仲良くなれると思うな。大人達。」…

 

 「…………バーチャファイター4やる‥?」

 「‥いっつもコレやってるけど、なんかやりたいやつないの?」

 

 タッタッタッタンタンタン

 …「ゲームでって意味だった。」…

 

 『ハイキュー』音駒高校コーチ陣の会話と黒尾と研磨の会話、そして、研磨と黒尾の子ども時代の回想です。

 上記の子ども時代の回想の最初の部分が、映画ではカットされており、残念でした。

 

ハイキュー】黒尾鉄朗と孤爪研磨(黒研)は幼馴染コンビ!公式エピソードは? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

 

 

 

 あなたは、どんな性格ですか?

 

 私は「開放性」が高く「外向性」が低い性格です。

 「外向性」に至っては、95%の人より、低いという結果が出ています。

 その為、人といるよりも1人でいる方が好きですし、多数の人と関係を作るよりも少数の人と深い関係を築く方が好きです。

 

 しかし、知らない場所に出掛けたり、知らない知識を得る事が好きという「開放性」の高さから「外向性」が低いにも関わらず、知らない場所に出掛けたり、新しい事に挑戦したりする事が好きです。

 

 

 

 あなたが、あなたの子どもと一緒に、動物園に出掛けたとします。

 動物園から帰宅した時に、思い出す事が出来る、あなた以外の子どもの姿は、殆どが「外向性」が高い子どもではないでしょうか?

 

 「外向性」が高い子どもは、知らない人とでもコミュニケーションをする事に喜びを覚える為、若しかしたら、見ず知らずのあなたの子どもやあなたに話しかけてきたかもしれません。

 また、動物園において、大声で泣いている子どもや走り回っている子どもは、多くの確率で「外向性」の高い子どもです。

 自分の子ども以外で、記憶に残る見ず知らずの子どもとは、上記のような「外向性」の高い子どもです。

 

 

 しかし、不思議に感じませんか?

 世の中には「外向性」の高い子どもばかりがいるわけではありません。

 

 「外向性」の高い人と「外向性」の低い人の割合は、50%である為、子どもの50%は「外向性」が低い、つまり「内向的」な子どものはずです。

 ただ、誰も「内向的」な子どもを記憶していません。

 

 

 私は、自分自身が95%の人よりも「内向的」な性格である為、目立たない「内向的」な子どもにも、光を与えたい、否、活躍出来る場所を提供したいと考えています。

 

 「内向的」な子どもは、自分の考えや価値観・感情等といった内面的な世界に、深く入り込みます。

 「外向的」な人には信じられないかもしれませんが「内向的」な子どもにとっては、1人の静かな時間が楽しいのです。

 

 

 「内向的」な子どもは「外向性」の高い子どものように、周囲の注意を引こうとする事は、ありません。

 しかし、だからとって、彼ら彼女らが、周囲からの注意を必要としていないわけではありません。

 「内向的」な子どもに対する親の手助けの方法を紹介します。

 

 

  ①愛されていると感じさせる

  ②1人になれる場所を用意する

  ③休憩が必要であると自覚させる

 

 

 ②1人になれる場所を用意する

 

 私自身も、黒尾と同じような学生時代の性格の変化をしていきました。

 幼少期は、人見知り・引っ込み思案でしたが、サッカーに出逢い、サッカーのスキルが上昇する事で、キャプテン等の役割も求められるようになり、黒尾の様に、よく喋るようになりました。

 学生時代の友人と話すと、殆どの人が、私の事を「外向性」が高いと感じていた様で、驚きました。

 

 しかし、私は「外向性」の高い自分を演じる事が出来るだけであって、本来の私は95%の人よりも「内向的」な性格に変わりはありません。

 学校で友達に囲まれている時間も好きでしたが、それ以上に誰もいないグランドで1人ボールを蹴っていたり、1人で読書をしたり、1人で映画を観る事の方が好きでした。

 

 高校3年生の時、私はノリでアメリカの高校生のホームステイ先に手を挙げ、突然、アメリカの高校生(ブライス)が我が家に来て、1カ月程一緒に過ごす事になりました。

 ブライスは、多数の人に囲まれている事が好きで、自宅には、毎日の様に5~6人の人が、来るという状況が続きました。

 私は、学校で友達に囲まれている時間にどこか疲労感を感じていた為、自宅に戻り、自分の部屋で、1人読書をしたり、1人映画を観たりする時間を大切にしていました。

 

 今、考えれば「内向的」な私には、学校は刺激の強い場所であり、自分で選択をしたサッカーも「外向性」の高い集団であった為、自宅で1人で過ごす時間を作る事で、充電をしていたのだと思います。

 ブライスが来た時、少しの時間を自室で過ごしていると、家族から「ブライスが下にいるんだから、下にいてよ。」等というような事を言われた記憶があります。

 

 確かに、家族からしたら、私の勝手で来たブライスが、リビングにいるのに、私だけ自室にいたら、不満に思う気持ちも理解出来ます。

 私自身も、その後、すぐに自室からリビングに行った記憶があります。

 

 

 しかし、十数年以上が経過しても、どこか上記のやり取りが、私の中で引っ掛かっていました。

 

 

 「内向的」な子どもには、1人で考える空間が、必要です。

 その子だけの部屋を用意する事が難しくても、小さな基地のような場所を作ってもいいでしょう。

 大切なのは、誰も立ち入らない「自分だけの特別な場所」だと感じられる場所がある事です。

 

 「内向的」な子どもは、周りが刺激的過ぎると、逃避し、自分の世界に引き籠る手段が必要になります。

 充電する為に、1人の時間が必要なのです。

 

 子どもは、上記のような事を、言葉で表現する能力を持ちません。

 その為「内向的」な子どもに対しては、親を始めとする大人が、その特性を理解し、その特性を活かして挙げる事が出来るような環境を提供していく事が「内向的」な子どもの才能開花に繋がる事を約束します。