アーニャがね、よく言うんですよ。危ない目に遭っても、ははが助けてくれるから大丈夫だって。あの子が笑顔ではしゃいでいられるのは、ヨルさんが安全基地になっているから30

 

 「私ずっと生き辛かったんだよ。叔父さん達は、実の子でもない私を育ててくれて、感謝もしてるけど、ずっと埋められない寂しさがあった。なんで私には、お母さんがいるのに、気にかけてすらもらえないんだろうって。」

 「だから、こうやって会いに来たんでしょ。仲良くしようと思ってるのに、変なこと言わないでよ。」

 

 「今またお母さんの気まぐれで、中途半端に優しくされたって意味ない。昔に戻って、一から私のこと、ちゃんと愛してよ。あの時の私がして欲しかったこと、あの時の私にしてよ。」

 「そんなこと出来るわけないじゃん。何言ってんの?」

 「ほんとだったら、一番大事にしてくれるはずのお母さんが、私のことぶったり捨てたりしたから、お母さんにそんなことされる自分って、一体なんだろうって‥自分の価値がわかんないんだよ。人付き合いも、うまくいかない。他人がずっと怖いし、私なんかとは別の世界に生きてるんじゃないかって、そういう思い込みで、大事にしたかった人のこと切り捨てたりしてた。」

 『明日、私は誰かの彼女』雪と雪の母の会話です。

明日、私は誰かのカノジョ」おすすめ漫画コーナー |ソク読み

 

 

 親の育て方により、子どもが、学校で人気者になれるのか、人気者になれないのかが、決まります。

 

 子どもは、他の人とどのように付き合えば良いのかを、親との付き合い方により、学んでいきます。

 親は、子どもにとって、1番の「見本(モデル)」なのです。

 

 たとえば、親が、子どもに対して、もの凄く厳しく、批判的な態度で接していると、その子どもは、親が自分にするのと同じ様なやり方で、クラスメイトと接するようになります。

 その為、その子どもは、嫌われるようになっていきます。

 

 これに対し、親が、子どもの気持ちを尊重し、笑顔で、子どもが嬉しくなるような言葉掛けをしていれば、その子どもは、親が自分にするのと同じ様なやり方で、クラスメイトと接するようになります。

 その為、その子どもは、好かれるようになっていきます。

 

 

 ラドバウド大学のマジャ・デコヴィックは、112人の小学生と、その両親を対象にした研究を行っています。

 

 まず、クラスメイトで最も好きな人の名前を、3人挙げて貰いました。

 さらに、クラスメイトで嫌いな子どもの名前も、3人挙げて貰いました。

 上記2つを集計して、子どものクラスでの人気度を調べます。

 

 次に、子どもの家庭を訪問し、子どもと親の共同で、パズルをやって貰いました。

 このパズルは、子ども1人で完成させるのは困難なレベルのもので、親は声掛けをしては良いが、直接パズルに触る事は禁止されます。

 パズルを触れるのは、子どもだけです。

 

 この時、親が、子ども対し「そうじゃないって言ってるだろ!」等のように厳しい声掛けをしたり、常時厳しい表情を見せている親を「厳しい親」と判定しました。

 これに対し「いいぞ。頑張っているね。」等のように優しい声掛けをしたり、常時優しい笑顔で微笑みかけているような親を「受容的な親」と判定しました。

 

 その結果は、どうなったでしょうか?

 

  ★「厳しい親」の子どもは、クラスで人気がない

  ☆「受容的な親」の子どもは、クラスで人気が高い

 

 研究の結果、上記のような結果が、明らかになりました。

 親が、子どもに、どのように接するのかにより、学校での子どもの人気が決まってしまうのです。

 子どもが、学校で人気がないのなら、その責任は、親にあると表現する事が出来ます。

 

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 「親の背を見て、子どもは育つ」と言いますが、子どもは、親が、どのように自分に接しているのかを学び取り、同じ事を、他の子どもにするのです。

 子どもが、学校で楽しく過ごす事が出来るようにと願うのであれば、親も子どもに対して、優しく接する事をお勧めします。

 

 

 

 犬を散歩している人を見ていると、面白い事に、気付きます。

 飼い主と犬が、何となく似ているのです。

 パグを連れている飼い主はパグのような感じがしますし、ゴールデンレトリバーを連れている飼い主はゴールデンレトリバーのような感じがします。

 

 カリフォルニア州立大学のマイケル・ロイは、飼い主と犬が、本当に似ているのかを調べる実験をしました。

 

 犬の飼い主45人に協力をして貰い、自分と犬の写真を1枚ずつ持ってきて貰いました。

 その写真をバラバラにしたものを、判定員にマッチングして貰うという実験です。

 かなり困難な事のように思いますが、判定員は、飼い主と犬を、正しくマッチングさせる事が出来たでしょうか?

 

  ☆犬が純血種の場合‥25組中16組正しくマッチング出来た

  ★犬が非純血種の場合‥20組中7組正しくマッチング出来た

 

 ロイは、飼い主は、無意識のうちに、自分に似ている犬を気に入り、ペットに選んでいるという結論を出しています。

 犬が飼い主に似てくるのではなく、元々似ているのです。

 確かに、自分に似ていない犬を、わざわざ飼おうとは思わないものです。

 

 

 連れている犬が、あまりにも飼い主に似ている時には、笑ってしまいそうになりますが「人は自分の事が1番好き」という心理メカニズムを知っていれば、特に驚く事はありません。

 これは、ペットを選ぶ時だけではなく、パートナーを選ぶ時、一緒に働く人を選ぶ時、友達を選ぶ時にも、共通する心理メカニズムです。

 

 ただ、組織の場合、自分と似たような人ばかりを選んでいては、その組織は衰退していく事が「自然の摂理」です。

  …ゆく川の流れは、絶えずして、しかも元の水にあらず…

 

 自分と世界観の異なる人を尊重していく事、または、自分自身の世界観を絶えず変化させていく事。

 このどちらかを意識的に取り入れていかなければ、その組織は、衰退し、やがて消滅していきます。