「そりゃあ、こんな腕力ばかりの女じゃ、見限られちゃいますよね‥。」
「ボクは、小さい頃‥もう顔も覚えていないけれど、母の腕の中が好きだった。」
「いつ爆弾が降ってくるとも知れない夜でも、母が傍にいるだけで、安心して眠れた。母は、強かった。」
「アーニャがね、よく言うんですよ。危ない目に遭っても、ははが助けてくれるから大丈夫だって。」
「あの子が笑顔ではしゃいでいられるのは、ヨルさんが安全基地になってくれてるから。ヨルさんは、強いです。」
「未婚(本当の意味で)の女性に言うのも失礼かもしれませんが、ヨルさんは、もう立派にお母さんです。」
「‥私のはただ、ずっとユーリの面倒を見てきたから、それっぽくやってるだけで‥。」
「‥そうですよ。幼い頃から、ヨルさんが積み重ねてきた、誰にも負けないスキルです。自信持ってください。」
「なので、これからもアーニャの母役で、いてくれたら嬉しいです。それと、ボクの妻役も。」

『SPY×FAMILY』ヨルとロイドの会話です。
親が、赤ちゃんの要求に適切に反応する事により、赤ちゃんは、親を見て笑いかけたり、不安や恐怖を感じた時にくっついてきたり、姿が見えなくなると泣き親を追いかけたりするようになります。
イギリスの精神医学者ボウルビィは、このような相互採用的な関係を「愛着(アタッチメント)」と呼びました。
「愛着関係」は、生後間もない時から形成され、親が赤ちゃんの要求を、適切に判断する能力が、赤ちゃんの健全な「愛着形成」の為の、重要な要因となります。
この時期、親との「愛着関係」を適切に構築出来ないと、その子どもは、将来に渡って、人と長期的な関係を構築する事が困難となり、心の問題に悩まされる可能性が高くなります。
アメリカの心理学者エインズワースは、子どもは、親との「愛着関係」により育まれる「安全基地」を拠り所として、やがて外の世界を探索出来るようになると、主張しています。
①一貫して守って貰える安全基地
②子どもが安心感を与えて貰える安全基地
③社会的探索をする際の帰る場所となる安全基地
子どもの発達・成長とともに「安全基地」も、上記のように変化していきます。
イメージとしては「安全基地の輪」が、子どもの発達・成長とともに、拡がるイメージでしょうか。

安定した「愛着関係」には、良い循環が見られます。
子どもが、自分から新しい世界に冒険に出掛け、その過程で怖い思いや不安な思いをしたら、親という「安全基地(避難場所)」を求めて、帰ってきます。
「安全基地(避難場所)」として、待っているのが、親の役割です。
親の役割は、常に子どもに付いて回る事ではありません。
子どもが必要とした時に、そのサインを受け取れる存在である事や、子どもが気持ちを立て直す為に親を活用出来るような存在である事が、親の役割です。
「これが最後の読み合いだ。だから1つ質問するけど、どうしてお前は、いつも辛そうに戦う?」
…は?何言ってんだ?戦いは、辛く苦しい。できないことばかり現れるから。弱い自分を叩き上げ、何もかもを変えなきゃー…
…「神の声を聞け。」「強い者が勝つ理由は、千差万別なのだ。」「君は君らしく、君のままで強くなりなよ。」…
…なぁに甘いコト考えてんだテメー。そうやってすぐ逃げるから、テメーはピカピカになれねぇんだ…
…何もできねぇ雑魚のくせに、自分をごまかすkとおだけは上手い。いつも勝利より楽を選ぶ!!だからショボいご褒美で食いつなぐしかなくなるんだよ!!…
…苦しんでも殺せ!!怖ぇモノを見つめるんじゃなかったのか!?何もかも足りねぇんだから、何もかも変えるしかねぇだろうが…
「本当か?確かにオレは、弱くて、ピカピカには程遠いけどよ。難しいことって、苦しみながらやらなきゃダメなのかなぁ?」
『ジャンケットバンク』叶の言葉と、獅子神の脳内言葉、そして、獅子神の脳内言葉です。
♦おもちゃを友達に貸さないと、いけないのか?
仕事において「友達に、おもちゃを貸す事が出来ない。」という悩みを持つ、親に出逢います。
しかし、自分が楽しく遊んでいるおもちゃを、突然現れた友達が「貸して。」と言ってきたからと言って、必ず貸さないといけないのでしょうか?
親も、社会も「貸す」事を「善」であると洗脳されています。
否、誰かに優しくする事が「善」であると洗脳されています。
果たして、これが本当に「善」なのでしょうか?
夢中になっている状態の時に、その活動をやめる事は、大人にとっても難しい事です。
どうして親である大人が出来ない事を、子どもには、やるように言うのか、私には理解が出来ません。
夢中で遊んでいる途中に、その遊びをやめて、譲るという事は、それだけ難しい事なのです。
♦「貸さない」という選択をしてもいい
子どもが「貸さない」という選択をした時も、それは何の問題もありません。
自分が夢中になっているおもちゃを「貸したくない」という気持ちを持つ事は、当然の事だからです。
「貸さない」という選択をした子どもの気持ちを、親は、尊重しましょう。
「ごめん。今は、まだ遊びたいんだ。」
この時に、子ども自身が「貸したくない」という選択をした理由を、友達に伝えられるように、親は見守りましょう。
自分の気持ちを大切にしながら、相手の気持ちも配慮する。
「アサーション」が出来るように、子どもと一緒に考えていきましょう。
ただし、そのおもちゃが、公園や児童館等、皆のおもちゃであった場合は、選択肢を工夫する事が、必要です。
☆「この中で、1番遊びたいおもちゃを選ぼう」
★「時計の針が〇時になったら、友達と交代するのはどう?」
☆「このおもちゃを使って、友達と一緒に遊ぶのはどう?」
このような提案をする事で、子ども自身も、自分の考えを尊重して貰えるという、安心感を得る事が出来ます。
そして、自分で決めた事を守る事が出来たのなら、それは自信にも繋がります。
「貸して」「どうぞ」「ごめん」等のやり取りは、子どもの「社会性」「コミュニケーション能力」を高める為の、大切な経験です。
ただ言葉を教えるだけでは、勿体ないです。
その時、どんな気持ちだったのかを子どもに聞き、子どもと親で話し合い、言葉の背景にある気持ちにも、注目してみてください。
「すべての他人が、オレに何かを教えてくれる。なのに、なんで見逃してたんだ?」
「ピカピカな奴らは、いつも笑いながら、戦ってる。」
「オレは、オメーに勝ちてぇし、友達を殺したくもねぇ。そんな都合の良い甘い考えは捨てろって、いつも苦しむ準備ばかりしてきたけどよ。」
「そのワガママを通せる奴を、ピカピカって呼ぶなんじゃねぇか。」
「やっぱりお前は、もっともっと、オレを魅せる。」

『ジャンケットバンク』獅子神の言葉と、叶の言葉です。