…ポルコ、フィオ、ミスター・カーチス、ピッコロおやじ、ジーナ、マンマユート団の面々、その他の空賊達、これ等主要な登場人物が、みな人生を刻んできたリアリティを持つこと。バカ騒ぎはつらいことを抱えているからだし、単純さは一皮むけて手に入れたものなのだ。そのバカさを愛すべし。その他大勢の描写に手抜きは禁物。よくある誤りー自分よりバカな者を描くのがマンガという誤解ーを犯してはならない。さもないと、酸欠の中年男達は納得しない…
『紅の豚』を作る時に、宮崎駿がスタッフに渡したメモです。
私は、5年前から「1番好きな映画は?」と聞かれたら『紅の豚』と答えています。
映画との付き合い方として、大好きな映画を数年毎に見直すという付き合い方をお勧めします。
10代の頃と、20代の頃、30代の頃では、同じ大好きな映画を観ても、観え方や感じ方は異なり、映画を通じて過去の自分と再会する事が出来ます。
先日、ジブリパークに行ってきました。
『紅の豚』で、かっこいいとは、1人で仕事をする事、そして、目的の為に信頼出来る数人の戦友と協力する事である事を学びました。
『魔女の宅急便』で、自立と依存の関係を知り、不安でも孤独でも、世界は自分で切り開くものである事を学びました。
『耳をすませば』で、夢を追いかける事の儚さと困難さ、人生と夢との付き合い方を学びました。
映画と同様、ジブリパークに行き、再会したのは過去の自分でした。
私は、過去の自分と再会出来ると、非常に嬉しく感じ、そこから新たなスタートを切る事が出来るような気持ちとなります。
自分に合う人よりも、この人になら合わせてもいいと思える人を見つけましょう。
家族関係でも、恋愛関係でも、友人関係でも、充実した人間関係というのは、自分が相手に合わせてでも付き合いたいと思える人としか築けません。
自分が全く歩み寄らずに、ただ自分に無条件に会う人を探しても、そんな人はこの世に存在しません。
他人をコントロールしようとするからイライラし、他人にコントロールされていると感じるから、苦しくなるのです。
自分は自分、他人は他人です。
思い通りの人生を送るのに、あなたは誰かをコントロールする必要はありませんし、誰かにコントロールされる道を選ぶ必要もないのです。
カッコいいとは、こういうことです。