キャラクターの通りに生きる

 『宇宙兄弟』にて、パニック障害を抱えている悩みを打ち明けた日々人に対し、シャロンが「じゃあ治るわよ。日々人なんだから。」と答える場面があります。
 私は、この一言に日々人という人物が凝縮されていると感じました。
 私は、人、特に学生等は、他人により決められた「お前はそういう奴。」というキャラクターの通りに生きているように感じています。
 そのため、高校受験や大学受験を終えた生徒に対しては、「入学後、最初のテストでは必ずいい点をとるように。」と伝えていました。
 そこで、いい点を取ることができれば、「勉強ができる奴。」というキャラクターとなるからです。
 その証拠に、高校最初のテストの順位と、高校最後のテストの順位の顔ぶれは、ほとんど変化しません。
 そういえば、20歳の時、地元の友人に「これまで生きてきた自分を変えたい。」と相談をされたこともありました。
 その友人も、他人が決められたキャラクターの通りに生きているように、私には映っていました。
 キャラクターを変える方法は1つ、故郷を飛び出すことです。