コレを決めなければ、明日俺の居場所は無い。コレを決められない俺に、明日の居場所は要らない

 

 「試合中はずっとミスったて死なないって思ってやってきたけど、これからはミスったら誰かが死ぬかもしれない。でも大丈夫。大丈夫じゃない時もあるって、もう知ってるから大丈夫。それに好きな事だからね。」

 …俺がミスって死ぬ事は無いから、幸郎よりはマシだな。せいぜい好きな事でメシが食えなくなるだけだ…

 

 「好きな事だから、しんどい事もあるだろうけど。」

 …コレを決めなければ、明日俺の居場所は無い。コレを決められない俺に、明日の居場所は要らない…

 『ハイキュー』昼神の言葉と星海の脳内言葉、そして再び昼神の言葉と星海の脳内言葉です。

 

 

 私は、仕事をしていく上で「このままではまずい」という恐怖が必要であると考えています。

 しかし、多くの人は恐怖のイメージを履き違えています。

 「ウチの部長には、急に怒り出す地雷があって、それを踏まないように部下がビクビクして過ごし、常に機嫌を損なわないようにしています。」

 

 必要な恐怖とは、上記のような恐怖ではありません。

 上記のような環境では、忖度やゴマすりが横行します。

 このような恐怖政治の下では、正しい恐怖は伝わりません。

 

 その理由は、このような恐怖政治の下で指摘をされても、何を改善すればいいのかがわからない為です。

 「それを言われた所で、何をすればいいのだろう?」と部下を迷わせるような指導は、何の意味も持ちません。

 

 

 これに対し、本当に必要な指導をすると、部下は次のような事を感じます。

 「未達が続いて相手にされず、行動するしかない」「このまま成長しないと、会社に居場所がなくなるかもしれない」

 このような危機感が芽生えるのが、正しい指導です。

 

 何故なら、次に何をすればいいかがわかるからです。

 そのような環境の下では「話しかけたら無視される」「会社を突然クビになる」等のリスクはないはずです。

 そのようなリスクのある会社は、冒頭で記した恐怖政治が横行しているような会社です。

 

 「何かを改善しないといけない」「自分が変わらないといけない」

 仕事において結果を出し続ける為には、正しい恐怖が必要です。

 正しい恐怖があるから、人は成長し、変わっていく事が出来ます。

 

 頑張る方向性がわかると「努力すれば恐怖を回避出来る」というように、正しく現実と向き合う事が出来るようになります。

 正しい恐怖とは、正しい逃げ道とセットである事が大切です。

 

 

 「‥昔星海くんに俺が小さいから注目するのかって聞かれて、すぐ答えられなかった。私自身、低身長(ハンデ)を乗り越えて戦う健気な選手ってドラマ勝手にイメージしてたし、あれから6年星海くんを追っかけて改めて私は、彼が小さいから注目する。不利(ハンデ)を乗り越えるどころの騒ぎじゃないわよ。小さい事こそ星海(かれ)の翼じゃないの。」

 「‥小さい事は不利な要因であっても、不能の要因では無い。」

 『ハイキュー』スポーツライター柄長の言葉です。