ゴーン逮捕を考える

 昨夜、カルロス・ゴーンが逮捕されました。
 容疑は、金融商品取引法違反です。
 つまり、決算書等に記載する自身の報酬を実際よりも安く記載したという容疑です。
 虚偽記載は、上場廃止の可能性もある罪と現代日本では解釈をされています。
 現在の日産の社長はゴーンではありません。
 それであるにも関わらず、なぜ日産ではなく、元社長のゴーンだけが批判の的となり、逮捕されたのでしょうか。
 振り返れば、事の発端は日産内部からの通報でした。
 ここから、検察特捜部と現日産経営陣が何度も面談や証拠資料の確認をしていたことが推測されます。
 そこで、特捜部と現経営陣は、現在の日産を悪く扱うのではなく、元社長のゴーンを逮捕するといった選択をしたのでしょう。
 もちろん、虚偽記載はいけませんが、日産の悪しき習慣等をゴーン1人に押し付けているようにも見えます。
 存在意義が問われている特捜部とゴーンの監視下から逃れたい現日産経営陣のお互いの利益が合致した逮捕劇のように私には映ります。