ジブリへの本音

 高校2年の冬、友人と『ハウルの動く城』を観に行きました。
 「老婆との恋」をキャッチコピーにした作品に、期待をしていました。
 鑑賞後、私は、物語を理解することができず、茫然としました。
 しかし、友人と一緒に行った手前、正直な気持ちを伝えられず、呑み込んだ記憶があります。
 2013年にも「姫の犯した罪と罰」というキャッチコピーに惹かれ、『かぐや姫の物語』を観ましたが、物語を理解することができませんでした。
 私には、『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』も何を言いたいのか、物語の構成もよく理解できませんでした。
 たしかに、どの映画もジブリにしか描けない世界観を描き、最初の10分位はその世界観に惹き込まれます。
 しかし、どの作品も10分以降、物語の構成がぐちゃぐちゃとなり、場面毎の繋がりがつかめなくなります。
 私の理解不足なのか、宮崎駿の世界観なのか、理由はそれぞれありますが、謎を感じることもジブリの世界観なのかもしれません。
 それでも、『紅の豚』『魔女の宅急便』『耳をすませば』等は好きな作品であり、その作品に生きるヒントをもらいました。
 昨日、金曜ロードショーにて放送されていた『千と千尋の神隠し』を観ながら、改めてジブリ作品の謎を感じました。