スポーツは人を救う

 「当時アルゼンチンには若いスターの卵エースが居て、大会序盤は大活躍していたけど、中盤からだんだん調子を落としていた。日本戦でもイマイチで、そろそろ交代かなって時セッターが代わった。当時もう38歳になるベテランのセッター。その人は終始穏やかで、若手エースに集めすぎず、でも打ち易いセッティングで決めるところは決めさせて。スターの卵はみるみる調子を取り戻し、その試合で最多得点。会場は若手スターの復活に沸いたけど、俺にとってのスターは、エースをひっそり立て直してあっさりコートを去って行ったホセ・ブランコだった。」

 『ハイキュー』及川徹の言葉です。

 私は、小学生の頃からサッカー経験者ではない友人とサッカーをすることが好きでした。他のサッカー経験者は、経験者同士でばかり遊んでいましたが、私は経験者でない友人とサッカーをし、その友人がサッカーを好きになってくれることに、小学生ながら、喜びを感じていました。サッカーを好きになってもらうには、打ちやすいパスをする必要があり、その友人の得意なことを見つけ、伸ばす声掛けが必要となります。

 これは、中学・高校でも続き、部活が休みの日は、経験者であるか否か問わず、日が暮れるまで、多くの友人とサッカーを楽しんでいました。

 私は、部活よりも、その時間の方が楽しく感じる位でした。

 パス1つで、調子を落とした選手の調子を取り戻せることがあります。そして、そのパスを出せるのは、生まれ持った才能ではなく、センスを磨いてきた、そのスポーツを考え抜いてきた選手です。