タンチョウの舞い

 日本には7種類のツルが観察されていますが、国内において繁殖するのはタンチョウだけです。  タンチョウは北海道の湿原を中心に生息している絶滅危惧種に数えられる種です。  タンチョウは生殖の直前にオスとメスが踊り合います。  これまで、踊りが上手なタンチョウほど、子孫を多く残すものとされていました。  しかし、この定説は間違いである可能性が高いことが発見されました。  研究者が21組のタンチョウのペアによる99回のダンスを撮影し、解析しました。  すると、過去に繁殖経験の少ないペアの方が協調性の高いダンスをしていることがわかりました。  繁殖経験の多いペアほど、ダンスの動きがバラバラでした。  この結果は、ダンスが上手いペアほど繁殖に優れているという定説を覆すものです。  生物や化学等はこれまでの定説が覆るところに深みがあり、惹かれます。