ビッグ5性格診断において、仕事の成功、結婚の幸福度、健康等、様々な要因において、最も影響が大きい因子が誠実性です。
10代や20代の男女に「どのような人を恋人や結婚相手にしたらいいですか?」と質問をされたら、誠実性の高い人と答えます。
このようにプラスとなる面が多い誠実性ですが、もちろんマイナスとなる面もあります。
誠実性の高い人は、変化が激しく混沌とした環境が苦手です。
誠実性の高さは、様々な職業で良いパフォーマンスを生み出す事がわかっています。
しかし、ジャズミュージシャンやお笑い芸人等、即興性の高い仕事の場合、誠実性が低い方が周囲の評価が高くなるという結果が出ています。
ジャズミュージシャンでも、お笑い芸人でも、即興で演奏やボケやツッコミが求められる事があります。
誠実性の高い人は、決められた演奏やネタは出来るものの、他の演奏者が発信したリズムや微妙な音域の変化、他の芸人が発した微妙なボケやツッコミ等を感じ取り、即興で応じる事が得意ではありません。
フットボールにおいても、時に即興は、練り上げられた戦術を上回る事があります。
昨日チャンピオンズリーグ第4戦パリVSライプツィヒは、即興の連続でした。
どちらのチームも練り上げられた戦術ではなく、3~4人の選手がその瞬間で閃く即興の演奏に合わせていくようなフットボールを展開していました。
90分を通じ、そのチューニングを合わせていくようなフットボールです。
もちろん、すぐにチューニングが合うわけではなく、両チームともボールを失うシーンも多いです。
チューニングが合った時が、ゴールが決まる瞬間です。
シティやバイエルンのような誠実性の高いフットボールもあれば、パリやライプツィヒのような即興を演じる開放性の高いフットボールもあります。
また、長くフットボールを観ていて、嬉しく感じる場面の1つに移籍した選手がチームにハマる瞬間を目撃する事が挙げられます。
05/06チャンピオンズリーグベスト16アーセナルVSマドリーの試合で、これまでチームに溶け込めていなかったフレブがプレーを重ねる毎に試合の中で、アーセナルの中心選手へ変化していった姿は、現在でも鮮明に覚えています。
ワイナルドゥムは移籍当初こそ話題となりましたが、その後のメッシ、ラモス等の超大物の移籍の陰に隠され、取り上げられる機会も少なくなるとともに、出場時間も限られていました。
しかし、世界一供給が出来る選手ヴェラッティの怪我により、出場機会を得て、見事チームにハマる事が出来ました。
ワイナルドゥムの得点後の安心したかのような、背負っていた重い荷物を降ろす事が出来たかのような表情は印象的でした。
「ー俺‥俺はもっとバシバシ点獲って、ブロック決めて、観客席からワーキャー言われる男なんです。」
「お前のそういう真っすぐ馬鹿っぽい感じ嫌いじゃないよ。確かにブロックとかドッカンドッカン決めたら気持ちイイし、ヒーローだよな。」
「音駒はチームワークのチームだから、輪を乱しちゃ駄目だってわかってるんですけど‥」
「お前ちゃんとそんな事考えてたのか。」
「ーまあ大事だな。チームって複雑だからな。人が複数居て、ちゃんと力を合わせるって結構難しい。別に出る杭打つべしって言うんじゃねえの。なんつーのかな、チームワークがハマる瞬間ってのは、多分お前が思ってるより、ずっときもちいいぞ。」
ワイナルドゥムを観ていて、『ハイキュー』リエーフと黒尾の会話が頭を過ぎりました。