「高笑いからの過激な発言‥どうしたんだお前は‥?途中から第4のパーンみたいになってるしな‥本当に俺は周りからこんな人間に思われていたのか?」
「そういうものだろ。本当に親しくない仲の人間というのは、人を記号的なキャラクターとしてカテゴライズして記憶して理解した気になるんだ。」
『炎々ノ消防隊』黒野と大黒部長の会話です。
大黒部長の言うように、人は多くの他者を記号的なキャラクターとしてカテゴライズして理解した気になっています。
そして、その対象は他者だけではなく、自分も含めてです。
「あの人はナルシストだから。」という言葉をよく耳にしますが、ではナルシストとはどのような人物の事を言うのでしょうか?
これも、ほとんどの人が何とくなく程度にしか説明が出来ません。
ナルシストとは、ビッグ5でいう所の外向性が高く、協調性の低い人を指します。
ナルシストレベルが高くなる程、外向性がさらに高くなり、協調性はさらに低くなります。
外向性の高さは、人と仲良くしたいという意識から生じるものではなく、自分を見せびらかす為に周りに人が必要という意識から生じるものです。
日本人は外向性の高さを評価しがちですが、外向性とは表裏一体のリスクを含めた特性です。
外向性が過度に高い人は、報酬を求め過ぎる傾向にあります。
しかし、多くのナルシストは特別な能力等なく、普通に仕事をして、普通に生活をしています。
「俺は能力はあるんだけど、今は時期じゃないからやらない。」「作ろうと思えば恋人は作れるけど、今はそういう気分じゃない。」等と言う人をよく見かけますが、これは肥大化した自分と現実のギャップを必死に埋めようとするナルシストの言葉です。
自身の能力等に比例しない報酬を求めようとするナルシストが、報酬を得られない場合、上記のような言動を繰り返すか、もしくは他者への攻撃に出るかの、どちらかの行動を選択します。
家庭内暴力をする男性、女性がいますが、その人を分析していくと、ナルシストである可能性が高いです。もちろん、この暴力は身体的なものだけではなく、心理的な暴力も含まれます。
虚勢も他者への攻撃も、ナルシストが現実とのギャップを埋めようする防衛本能から生じるものです。
注意しなければいけないのは、明らかなナルシストは、いないという事です。
確かに、明らかなナルシストでは、仕事等出来ません。
付き合ってみると、節々にナルシストが垣間見えてきます。
そういう時、必要になるのが、知識です。
「この人、ナルシストかもな。」と感じたら、その人の外向性と協調性を確認し、外向性が高く、協調性が低いようであれば黄色信号、虚勢や他者への攻撃がみられたら赤信号です。
ただ、ナルシストも全てが悪いわけではありません。
高い報酬や理想を設定し、その高い報酬や理想を実現する為に、努力出来るナルシストであれば、成功する可能性は普通の人よりも格段に高いです。