「他人の評価を気にしたり、他人と自分を比べたり、そげな雑念この世に有ることすら知らんかように、バレーボールを、ただバレーボールをくる。牛島にも、木兎にも、負けてたまるか。」
「木兎光太郎。俺はお前が怖い。お前ん様な男と戦えば、自分の小ささを浮き彫りにされる。俺には怖えもんがいっぱいや。仲間の鼓舞も、期待の歓声も、どこかプレッシャーに感じちょった。‥プレッシャー‥弱えくせに何を一丁前に。自分に自信など全くない。でも、仲間に恵まれた自身はある。強い仲間がそこまで言っちくれる。逃げ出すくらいなら、自惚れろ。」
『ハイキュー』木兎擁する梟谷学園高校と戦う桐生の言葉です。
昨日のチャンピオンズリーグ初戦、メッシがパリにて初スタメンを飾りました。
パリにいっても、メッシはメッシ。
スター選手は、入場の順番にもこだわり、多くの場合1番最後に入場します。ルーティンという事もあるでしょうが、これはほぼ世界に向けた演出です。
私自身も、ロナウジーニョの真似をして、高校時代いつも一番最後に入場していました。
しかし、メッシは後ろから4番目という中途半端な位置で入場を果たし、チャンピオンズリーグのアンセムにも、目を閉じるわけでも、祈るわけでも、気合を入れるでもなく、食事をしたり、トイレにいくかのように、あまりにも通常通りでした。
バルサのキャプテンという時代が長く続き、どこか忘れていましたが、メッシとは、世界に見られているという雑念等気にせず、ただフットボールをする、そのような人物です。
史上最高のスター軍団となったパリですが、順風満帆にスタートする事が出来ない所が、フットボールの奥深さであるとともに、魅力です。
メッシも、プレスやスペースに抜ける動き等、これまであまり実施していなかった事にもチャレンジし、試合中に悔しがるメッシを久々に観ました。
新たな地で挑戦するメッシの姿には、フットボールファンとして嬉々とした気持ちになります。
しかし、メッシ、ネイマール、エムバぺが前線にいる事で、守備への戻りが遅くなり、チームが間延びし、守備において、後手を踏まざるを得ない局面が度々訪れる等、パリがヨーロッパを制する為の課題が浮き彫りになりました。
スター選手を数多く取る事により忘れられがちですが、私がパリを好きになった理由は、最も合理的に試合をコントロールする姿からでした。
監督の戦術等なく、個々人に頼るだけの戦いは魅力的な部分もありますが、それだけではフットボールが単調になり、観ていて退屈してしまいます。
ユナイテッドがその典型でしょうか。
ポジェッティーノが、ポゼッションを前提としたチームを構築する事が出来るかには疑問が残りますが、パリには個々人に頼るだけではない、フットボールを最も合理的にコントロール出来るDNAが存在していると、パリを長年観てきた者として信じています。
ラモスが怪我から復帰すれば、マルキーニョスがアンカーとなり、世界で最も供給が出来るヴェラッティと世界一のNO2ディ・マリアがいれば、メッシ、ネイマール、エムバぺに頼るだけのフットボール以外を、披露出来るはずです。
「苦しい。辛い。こわい。敗北の恐怖。他人の評価。そげなん考えちょる余裕も無え。こん男に付いて行く事で精一杯。バレーボールをすることで精一杯。」
再び『ハイキュー』桐生の言葉です。
スポーツも、仕事も、勉強も、雑念等考えず、ただスポーツを、仕事を、勉強をする事が、成功の秘訣です。
他人の評価も、他人と自分を比べる事も不要。
そげな雑念この世にある事すら知らんかように、ただスポーツを、仕事を、勉強をする人が、成功を続ける事が出来る人です。