バレーボールを、ただバレーボールをしにくる

 「他人の評価を気にしたり、他人と自分を比べたり、そげな雑念この世に有ることすら知らんように、バレーボールを、ただバレーボールをしにくる。牛島にも、木兎にも、負けてたまるか。」

 『ハイキュー』木兎擁する梟谷学園高校と戦う桐生の言葉です。

 ボルトも、ガトリンも、モハメドファラーもおらず、シェリーアンも、アリソンフェリックスも、王者を獲りにいくのではなく、有終の美を飾ろうとしている東京オリンピックの陸上は、どこか世代交代の停滞期であるかのような印象でした。

 しかし、400mハードルで自らの世界新をさらに破る走りを見せたワーホルムは、桐生の言葉通り、ただ王者を獲りにきた走りでした。

 男子100mの金メダルはイタリアのヤコブスであり、新たな怪物候補の400mハードルのワーホルムはノルウェーの選手です。

 アメリカとジャマイカの独壇場であった陸上にも、変化が見られています。

 同じ競技場の中で、様々な競技が行われ、同時間に様々な競技や選手が見れるのが陸上の面白さであると私は感じています。

 ここを、魅力的にしていくことで陸上の人気はさらに上がり、ビジネスとしても成功し、これにより才能豊かな選手が次々に登場するという好循環が生まれると思います。

 「調子の良い木兎は、他の連中の調子も引っ張り上げる事があるんだよな。敵も味方も。」

 『ハイキュー』黒尾の言葉が、陸上がビジネスとして成功する為のヒントになると思います。

 

 「苦しい。辛い。こわい。敗北の恐怖。他人の評価。そげなん考えちょる余裕も無え。こん男(木兎)に付いて行く事で精一杯。バレーボールをすることで精一杯。」

 『ハイキュー』再び桐生の言葉です。

 スポーツも、仕事も、雑念等考えず、ただスポーツや仕事をするだけが、成功の秘訣であることを『ハイキュー』から学ぶことが出来ます。

 他人の評価も、他人と自分を比べることも不要。ただ、スポーツや仕事をしにくる人が、成功を続けることが出来る人です。