80代や90代の男性の一定数には「ご飯を炊いた事がない。」「電子レンジを使った事がない。」「お勝手は男子入るべからず。」等という人達がいます。
私のような年代では、家事は一緒に行うのが当たり前ですし、そもそも男尊女卑のような感覚は子どもの頃からありません。
「清居の言うことはよくわかる。冷めているわけではない。自分たちは、5ミリの隙間には5ミリのものしか入らないと、幼いころから見せつけられて育った世代だ。夢を見るということは、5ミリの隙間に1センチのものを入れたいと願うことで、そういうとき、成功のビジョンよりはじき出されたときのことを考えてしまう世代でもある。」
『美しい彼』の一説です。
ヒトの知能指数(IQ)のスコアは、過去100年にわたり、着実に上昇し続けています。
これを心理学では、フリン効果と呼んでいます。
つまり、現在90歳の人が20歳の時よりも、現在の20歳の人の方が知能指数が高いと表現する事が出来ます。
上記の一説を、高度経済成長期やバブル時代に表現しても、多くの人は理解出来なかったのではないでしょうか。
たしかに、結婚年齢の上昇や性の多様性等、これらはヒトの知能が上昇し、それを表現出来る環境になったから生じている現象であると捉える事も出来ます。
2020年における結婚年齢は、男性31歳、女性29歳です。
これを問題視する人もいますが、それは結婚=出産としか見ていない偏った前時代的な見方です。
大学を卒業し、必死に仕事を覚えても給料は低く、仕事で出来る事が増えても給料は少ししか上がらない中、ようやく結婚出来るかもしれないという経済力がつくのが30歳程度でしょう。
20代の貯金額を調べると平均113万円と出ますが、中央値にすると8万円という結果が出ている統計もあります。
半数以上の20代が、貯金8万円程で生活をしているのが現状です。
そのような経済状態で、結婚等出来るはずがありません。
地方でよくある10代で出来ちゃった婚をするようなスタイルではなく、経済的に安定してきてから結婚をする人が多数派になったのは、ヒトの知能が上がってきたからであると私は考えています。
ヒトの知能は、少しずつ上昇しているという現実を知ると、若者に対して謙虚になる事が出来ます。