イタリアは、ヨーロッパの各国同様、コロナウイルスにより、多くの感染者、死者を出しました。
感染者数は20万人に及び、死者数は3万5000人を超えています。日本とは、桁が異なります。
特に、ベルガモは感染者数・死者数ともに、多く、街自体が疲弊しきっていました。
そのベルガモを本拠地とするチームが、アタランタです。
疲弊しきったベルガモを勇気づけるかのように、再開後のアタランタの躍進には、目を見張ります。
3カ月以上の休止期間があったことが嘘であるかのように、アタランタの選手は90分間考え、走り続けます。
再開後のヨーロッパのフットボールで、最も魅力的なフットボールを展開しているのは、アタランタでしょう。
その姿は、ベルガモの人達に勇気を与えているかのようです。
アタランタの躍進から、フットボールがフットボール以上の役割を持つことを、再認識します。
アタランタは、チャンピオンズリーグもベスト8に勝ち残り、パリと戦います。
パリの監督トゥヘルも「アタランタのようなチームは、フランスにはない。」と表現するように、現在のアタランタはヨーロッパにおいても、戦いにくい相手という認識を持たれています。
ユベントスを最も苦しめたアタランタが、ヨーロッパの舞台でも躍進することを、期待しています。
ベルガモでは、赤ちゃんが誕生すると、アタランタのユニフォームとグッズが送られます。
イタリアの小さな街の小さなクラブが、ヨーロッパの主役になるかもしれない。そのような夢が、フットボールには詰まっています。