ホモサピエンスが生き残った理由
アフリカの草原の中、最も最弱な私達の祖先ホモサピエンスが生き残った理由は、道具と心です。
足が遅く、硬い物を噛み砕く歯も持たないホモサピエンスは、虫や木の実を食べるしかありませんでした。
また、食べることができる肉はハイエナ等から橫取りをしたわずかな肉だけでした。
わずかな肉を食べていく中で、骨の中にも食べることができる骨髄があることに気づきました。
骨髄は、血液や骨を作る重要な働きをする細胞です。
骨の中の骨髄を食べるには、道具が必要になります。骨を割る道具、骨髄を取り出す道具等が必要です。
ホモサピエンスの遺跡を見ると、何万年もかけて道具が丸い物から鋭利な物に変化をしています。
生き残るために必要な物を考え、生きていくための道具にしていきました。
また、近年歯が何もないホモサピエンスの骨が発掘されました。
この発見により、ホモサピエンスが介護をしていたのではないかという仮説をたてることができます。
当時は現在のように嚥下や咀嚼をしやすい食べ物はありません。仲間の中で食べやすいように工夫をしなければ、歯のないホモサピエンスが生き残ることはできません。
そして、介護をするには「可哀そうだな。」「助けたいな。」等という心の発達が必要です。
心の発達により、集団も家族単位より、さらに大きなものに拡大することが可能となりました。
そして、心の発達には脳の成長が絶対条件です。
肉を食べるようになった時期からホモサピエンスの脳は格段に大きくなります。
アフリカの草原の中、最も貧弱なホモサピエンスが生き残った理由は、道具と心です。