『ハリー・ポッター』『指輪物語』『ホビット』『スター・ウォーズ』『ライオンキング』『マトリックス』『宮本武蔵』…。
人類の歴史上、人々に強く支持され、感動をもたらし続けている物語は、実は殆ど同じストーリーを描いています。
では、ヒーロー・ヒロインの道を少し探索してみましょう。
彼ら彼女らの物語は、ヒーロー・ヒロインになろうとする若者からスタートします。
主人公は殆どの場合、社会の中心から離れた場所で生活をしています。
『ハリー・ポッター』のハリーは、ダーズリー家の階段の下に住んでいます。
『指輪物語』『ホビット』のフロド・ビルぼは、丘の下の洞窟に住んでいます。
『スター・ウォーズ』のルーク・スカイウォーカーは、半分地下に沈んだドームの中に住んでいます。
ヒーローになろうとする彼らは、地下に隠れ住んでいます。
翻って、あなたは、現在どこに隠れているのでしょう?
あなたは、どんな味気ない毎日を送っているのでしょう?
でも、思い出してほしい。世界に語り継がれる物語の主人公達も、またあなたと同じであった事を。
物語には、2人目のキャラクターが登場します。
ここで登場するのが、賢者です。
『ハリー・ポッター』では、ダンブルドアからのホグワーツ魔法学校への入学許可証がハリーの下へ届きます。
『指輪物語』『ホビット』では、魔法使いガンダルフが、フロドをビルボを、世界を救う旅に誘います。
『スター・ウォーズ』では、オビ・ワン・ケノービがルークに「あなたはジェダイの騎士だ。」と伝えます。
ここで、多くの主人公達は「私には出来ない。」と抵抗をします。
中でも、ユニークなのが『ホビット』のビルボの抵抗です。
ビルボは「冒険?嫌なこったい。夕飯に遅れてしまうじゃないか。」と抵抗します。
私達も、同じです。
味気ない日常にしがみつき、非日常の成功に挑戦する事を、とにかく避けようとします。
驚くべき事に、夕飯に遅れる事さえ、払えない犠牲のように感じてしまうのです。
私達は、どういうわけか、偉大な物語より、自分の知っている悪魔を選んでしまいます。
何故、DVを受けている妻は、夫のもとを去らないのでしょうか?
表の玄関を出ればいいだけなのに、彼女達は、表の玄関を出ようとしません。
玄関の外は、未知の世界だからです。未知の世界は、DVよりも、恐ろしい世界に感じてしまうのです。
抵抗に打ち勝った時、そこに同盟を組む仲間が現れます。
ヒーローの旅は、1人で行うものではありません。
『ハリー・ポッター』には、ロン、ハーマイオニーが現れます。
『指輪物語』には、旅の仲間が現れ『ホビット』にもドワーフの仲間が現れます。
『スター・ウォーズ』には、ハン・ソロ、チューバッカ、レイアが加わります。
あなたの出掛ける冒険にも、あなたが抵抗に打ち勝ち、覚悟を決め、一歩を踏み出したのであれば、必ず旅の仲間が現れます。
私自身、現在の仕事や生活に満足をしている部分はありますが、私の冒険はこんなものではないという思いを持ち続けています。
冒険の物語は、まだまだ続きます。