小学生の時、疑問に感じていたことがありました。
教師はいじめは駄目・仲間外れは駄目だと言うにも関わらず、その日の給食では豚肉や牛肉・鶏肉を食べていることに私は疑問を感じていました。
いじめは駄目・仲間外れは駄目と言いながら、人は平気で殺した豚や牛・鶏の肉を食べています。
休み時間に外に出るとカマキリが蝶を食べていたり、死んだカナブンを蟻が運んでいたりしました。
人は現実から目を逸らしますが、自然界の現実は強い者が生き残り、弱い者は死ぬ世界です。
人の場合、それが経済等に代替されているのかもしれません。
アフリカの国立公園をサファリしていると、1日に1回程度ライオンに出くわします。
ライオンは、群れで行動するネコ科では珍しい種です。
狩りや子育ては雌の仕事です。群れに1頭だけいる雄は群れの全ての雌と交尾をし、雌が獲った動物を1番に食べます。
雄は何て楽なんだろうと思いました。
しかし、雄にも一生を通じ、大変な時期が1度だけ訪れます。
ライオンの雄の子は、2・3歳になると、群れから追い出されます。
群れから追い出された雄は、放浪をしながら、他の群れの雄と戦い勝つことにより群れの新たなボスになる必要が生じます。
新たな群れのリーダーとなった雄は、以前のリーダーであった雄の子を殺してしまいます。
自然界に目を向けてみると、世の中の真実が理解できるような気がします。