「肉体の情報から、魂の情報を複製するんです。その情報を呪骸の核に入力する。それだけでは駄目なんです。相性の良い三つの魂を宿した核を一つの呪骸に‥お互いの魂を観測させるんですよ。」
「そうすることで、初めて魂が安定して、自我が芽生える。生後3ヵ月を過ぎたあたりで、呪力の自己補完を始めます。」
「何故‥今更話した?何故もっとはやく、何故生き延びなんだ‥!!」
「呪い‥ですよ。楽巌寺学長。私から、アナタへの呪いです。」

『呪術廻戦』まさみちと楽巌寺学長の会話です。
♦アドベンチャーワールドのパンダ4頭が、日本からいなくなる
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は4月24日、飼育しているジャイアントパンダ全4頭を中国に送り出すと発表しました。
日中両国で進めてきた保護プロジェクトの契約期間が8月に満了となるためで、4頭の帰国は、6月末頃になる予定です。
★良浜(ラウヒン)
☆結浜(ユイヒン)
★彩浜(サイヒン)
☆楓浜(フウヒン)
4頭のパンダは、いずれも雌(メス)のパンダです。
今後、新たなパンダの来日がなければ、日本国内で飼育されるジャイアントパンダは上野動物園の2頭だけとなってしまいます。

結浜・彩浜・楓浜の3頭は、それぞれ8歳、6歳、4歳です。
1994年に中国から来園し、アドベンチャーワールドで計16頭の子をもうけた雄(オス)の「永明(エイメイ)」と現在24歳になる良浜の子で、いずれもアドベンチャーワールドで誕生しました。
日本国内で暮らすパンダは、全て繁殖研究目的で中国から貸し出される形となっているようです。
その為、パンダの所有権は国内で生まれたパンダも含めて、全て中国にあります。
アドベンチャーワールドで16頭の子どもを産んだ永明は、2023年2月に中国へ帰還しました。
晩年を故郷で過ごし、今年1月に32歳で亡くなりました。
永明が帰国して以降、アドベンチャーワールドで暮らすパンダはいずれも雌で、園内では繁殖できない状態が続いていました。
この為、和歌山県は中国を訪れ、雄のジャイアントパンダの貸与を要望するなど、中国側への働きかけを続けてきましたが、その交渉は上手くいかなかったようです。
「まさみち‥!!」
「何故戦わん?儂が憎くないのか?」
「人間(おまえら)と一緒にすんな。パンダは、そんなものに囚われん。」
「アンタ、まさみちと仲悪くなかったもんな。どーせ上に命令されてやっただけだろ。俺にとっちゃアンタは、落ちてるナイフみたいなもんさ。」
「だが、これだけは覚えておけ。パンダだって、泣くんだ。」

『呪術廻戦』楽巌寺学長とパンダの会話です。
♦パンダが牽引した和歌山県の観光
アドベンチャーワールドは、年間100万人の来場者がある、人気の施設です。
新幹線が通っておらず、来園がしずらい環境にある中での、年間100万人の来場者数は、立派です。
2021年には「動物園・水族館ランキング」で、1位を獲得しています。
勿論、この人気を牽引していたのが、パンダです。
動物園・水族館・遊園地の3つの機能を持ち、敷地もディズニーランドの1,5倍と広大である事等から、上野動物園と異なり、ゆっくりとパンダを鑑賞出来る所も、アドベンチャーワールドの魅力でした。
アドベンチャーワールドの看板であるパンダが、いなくなる事が決定した事は、アドベンチャーワールドだけではなく、和歌山県にとっても痛手です。

大阪からは車で行く事も容易な為、大阪万博に合わせた観光客の集客を見込んでいたアドベンチャーワールドや和歌山県にとっては、パンダ返還は、痛手です。
さらに、パンダ特急を出しているJR西日本等、パンダ関連で集客を目論んでいる各社にとっても、寝耳に水の話でした。
私自身、2024年3月アドベンチャーワールドに行き、その後白浜の一棟丸ごと貸出のコテージに泊まった旅行は、とても良い旅行であった記憶があります。
ホテルや旅館ではなく、一棟丸ごと貸出のコテージに宿泊するという旅行のスタイルは、新たな旅行のスタイルです。
客室・寝室は勿論、露天風呂・プール・ジャグジー等がついた一棟丸ごと貸出のコテージは、非日常を感じさせてくれます。
しかも、一棟丸ごと貸出の為、子連れ等にとっては有難く、他の宿泊者等を気にする事なく、子どもは自由に遊び回る事が出来ます。

アドベンチャーワールド周辺にある一棟丸ごと貸出をしている各コテージにとっても、パンダ返還は、寝耳に水でしょう。
♦アドベンチャーワールドの今後
現在、中国から新たなパンダを受け入れる話は、出ていないようです。
パンダがいないと、アドベンチャーワールドに行く理由はなくなってしまう。
これが、現実でしょう。
しかし、動物園・水族館・遊園地の3つの機能を持つ施設は稀であり、ホワイトタイガーを始め、パンダの他にも120種類以上の動物がいます。
ユニバーサルスタジオも、窮地から回復し、現在の地位にまでなっています。
どんな人も、どんな会社も、順風満帆ばかりではありません。
今後のアドベンチャーワールド、そして、和歌山県に期待しています。