「無理しちゃダメだよ、ルリちゃん。そんな頭良くないでしょ。」
「なんだとぉ。」
「あゴメン。あたしよりはって意味ね。復帰大変だよね。こういうときは、人の力借りなよ。ほれ貸してみ。」
「はい。これで全部。わかった?」
「‥ありがとう。もしかして神代さんてめちゃくちゃ頭いい‥?」
「うん。意外?」
「ごめん。ずっとあんま勉強できない人かと思ってた。髪色的に。」
「あはは。バカそうってこと?ひどーい。」
「そ‥そういうワケじゃ、でも正直見た目ドギツい人苦手で。」
「あたしもルリちゃんのこと苦手だよ。」
「え、そうだったの?」
「そういう第一印象で決めるとことか、目力強いとことか。」
「なのに話しかけてきたの‥?」
「うん。」
「何で‥?」
「苦手だけど、嫌いじゃないし。ルリちゃんカワイイから。話してみて苦手がとれたらそれでいいし、苦手なままでも仲良くなりさえすれば敵にはならないじゃん?」
「なるほど。」
「苦手なままなの嫌なんだよね。せっかく隣だし、仲良くしたい。だからルリちゃんも、もっと話してよ。苦手なままでもいいから。」
『ルリドラゴン』神代とルリの会話です。
ブリッジスは、情緒の出発点は、新生児にみられる興奮であると説いています。
ブリッジスが提唱した情緒の分化では、新生児期は興奮のみであった情緒が、生後3ヵ月になると快・興奮・不快に枝分かれし、生後6ケ月には不快の情緒が怒り・嫌悪・恐れに枝分かれし、1歳になる頃には快の情緒が愛情・得意に枝分かれしていきます。
情緒を引き起こす刺激は、生理的な刺激→外界からの刺激→ものからの刺激→人からの刺激というように、種類や範囲が拡がり、これにより情緒の発達が進んでいきます。
この変化の過程で生じるのが、人見知りです。
身近な人間とそうでない人間の区別がつくようになると、乳幼児は見知らぬ人間に対して不安を感じ、泣き出してしまいます。
生後8カ月より生じる為、8カ月不安とも呼ばれています。
その後、身体機能が発達し、不安対象から這ったり、歩いたりして逃れる事が出来るようになると、泣く等の情緒表出を行う必要性は薄れていきます。
誰もが、情緒の発達を経験し、様々な情緒を獲得してきたにも関わらず、大人になるに従い、その情緒を消してしまう人が多い事が私は残念だなと感じています。
仕事においても、つまらなそうに無表情でお客様に接する人は思いの外、多いものです。
情緒を消していく事も防衛本能の1つや大人になる事であると捉える事も出来ますが、そのような人からは魅力を感じません。
そして、そのような人からは良い周波(波)が出ていない為、そのような人の周りには同じマイナスの周波(波)を放つ人しか集まりません。
「ね今日放課後勉強会しよっか?」
「‥。」
「部活とか入ってないでしょ?」
「うん。」
「ちょうどいいじゃん。スタバ新作出たしさ。」
「えっ‥スタバ?」
「ん?なにスタバ嫌?」
「い‥嫌では。」
「一緒にJKやろうぜ。」
再び『ルリドラゴン』神代とルリの会話です。
大人は、赤ちゃんとJKからシンプルに感情を表出し、今この瞬間を楽しむ事を学んでもいいのではないかと感じます。