「まだ慌てるような時間じゃない。」
…不思議だ。仙道の言葉には、不思議な説得力がある。あいつの一言で、冷静さをとり戻せる。本当はオレよりも、あいつの方が‥キャプテンには向いているんだろうな…
『SLUM DUNK』仙道の言葉と魚住の脳内言葉です。
顔と、そこに浮かぶ表情は、私達、人にとって、特別な力を持っています。
優しくて人懐っこい顔を前にすれば、親しみを感じて、心が和みます。
一方、敵意を示す人の顔を見ると、不安や怒りを感じます。
では、子どもはいつ、顔と表情を認識する方法を身につけるのでしょうか?
新生児は、誕生後、わずか数時間で、母親の顔を好むようになります。
数十年前から各地で実施されてきた研究では、新生児が顔を特別なものとして捉えている事が示されています。
そして、新生児は、誕生後数日で、顔に浮かんだ感情を見分ける事が出来るようになります。
幸せな顔・悲しい顔・怒った顔等を区別出来るようになるのです。
その後、数カ月で、赤ちゃんは馴染みのある顔を、より明確に見分ける事が出来るようになります。
顔は、赤ちゃんにとってお気に入りの刺激なのです。
生後5ヵ月頃には、感情が浮かんだ表情と、それに関連した声の調子を一致させられるようになります。
表情に関して、赤ちゃんが持つ知識は、生きていく上で極めて貴重なツールとなります。
赤ちゃんは、生後8~12ヵ月頃までに、他者、特に母親の顔から得られる情報が役立つという事を学びます。
初めて直面する場面において、他者の表情が、自分がどう行動すべきかを探り出す助けになる事を学習するのです。
たとえば、ハイハイをしたり、歩き始める時期の赤ちゃんは、危険と思われるスロープの前に来た時に、母親の顔を見て手掛かりを探そうとします。
赤ちゃんがスロープを下りようとするのは、母親が励ますような笑みを浮かべた時だけです。
「行っちゃダメ」と母親が表情で示す場合は、赤ちゃんはスロープを下りようとしません。
小さな子どもの側にいる時、あなたは、どのような表情をしていたいと思いますか?
誰も教えてくれませんが、これは、子育てをしていく中で、とても重要な要素となります。