不正解は、自分で考えないこと

 今年に入り、数人の方から、「銀行に騙された。」という話を聞きました。

 話を聞くと、銀行に言われるがままに投資信託商品を購入し、その価格が急落したようです。

 本人は、自分が購入した投資信託がどのような銘柄であるのかすら、理解していない様子でした。

 「お金を増やしたければ、銀行には近づくな。」は、お金について真剣に考えている人にとっては、鉄の掟です。

 私は、どのような選択にも、その時点では正解も不正解もないと考えています。

 なぜなら、未来は誰にもわからないからです。

 戦国時代然り、幕末然り、そして、コロナ以前コロナ以後然り、これまで正しいとされていたことが大きな時代の変化により、正しいものではなくなっていくのが、時代の常です。

 ただ、1つだけ不正解があるとすれば、自分で考えないことです。

 仮に、投資で失敗をしても、それが自分で考えた末の結果であれば、その失敗は大きな経験となります。

 仮に数十万円の失敗で、政治や経済のことを学ぶことが出来たのであれば、その経験は数十万円以上の価値があると私は感じます。

 どのようなことでも、「人に勧められたから。」という理由だけで選択をするのは辞めましょう。

 そのような人は、上手くいかなくなると人のせいにし、生涯、人のせいにし続けるだけの人生で幕を閉じます。

 どのようなことも、自分で考えないことだけが不正解であると肝に銘じておけば、短期的には失敗があったとしても、その失敗は長期的には成功の為の失敗となります。