ジャガイモの生産により、ヨーロッパ諸国は、国力を高めていきました。
ジャガイモが生産される以前は、寒冷な気候の為、充分な食料を確保することができませんでした。
国力を得る為には、領土の拡大が必須です。
戦争を継続することで、畑は荒れ、ますます食料の確保が困難となります。
しかし、ジャガイモは小麦が育たないような寒冷な気候でも、荒れ果てた畑でも、収穫することができます。
稲作が出来ない薩摩が、サツマイモの収穫に切り替えたことと同じ理屈です。
ジャガイモにより、人々は飢えから救われました。
そして、食料供給が安定したヨーロッパ諸国では、人口が増加していきました。
この労働者の増加が、後の産業革命の下支えとなります。
また、ジャガイモの生産により、ヨーロッパ諸国では肉食が可能となりました。
保存が可能であり、有り余る程に収穫されるジャガイモは、豚の餌となりました。
それまでも、豚の飼育はしていましたが、温暖な気候である春から秋にかけて飼うことができても、冬の間の餌の確保ができない為、多くの豚の飼育はできませんでした。
これが、ジャガイモのおかげでたくさんの豚の飼育が1年中可能となりました。
当時のヨーロッパ諸国の進撃を支えていたのは、ジャガイモでした。
ジャガイモが世界史を動かしたと言っても過言ではないかもしれません。